先週の木曜日=7月3日は、
妻が亡くなって「まる半年」の記念日(?)というのに
一人で日本映画の『国宝』を見に行って。

FacebookとBlogでは、チラッとだけ
鑑賞直後の「コメント欄への追記」で映画に触れました。

【友の死と重ね:妻を亡くして】 2025/07/03
BL
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55160796.html

FB
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02HVwjoXqSoBQhAhKaq9JX7kYminGEYcKFqf6wTeX62CfzLktZw6JnRixfm92PuLCfl&id=100001246147727

【追記】いま、映画『国宝』を見終わった新宿三丁目。
一人でビール飲んでます(次は白ワインか…)。
3時間の上映でもトイレと足腰の心配は大丈夫でした(汗)。
でもスクリーンを横目に少し歩き回りたかった。
少し飽きかけて…「2時間40分」に縮めて編集しても
よかったかな(あ、私の好みです)。
『国宝』という題名を、私なりに内容で解釈すると「兄弟」。
脇役ながら、歌舞伎の興行社の社員を演じた
「三浦 貴大」さんが印象的でした。父は俳優の三浦友和さん、
母は元歌手・女優の山口百恵さんの次男だそうです。


さて、きょうは、あれから5日たってしまいましたが、
映画自体の感想を少しだけ書いてみようと思います。

映画の内容を一言で言うと、舞台は伝統芸能の歌舞伎。
家族や兄弟、血筋と才能、執念、愛憎、対立…。

大ヒット中の、当然ながらとても評価の高い映画で、
何人かの知り合いからも
「川島さん、どうでした? 見た感想は?」と聞かれました。
(こうして映画文化が盛り上がるのは良いことですよね。)

映画評論的な事は苦手ですので、まさに私の
「好みと感想レベル」でしかありませんが…

◎とても良い映画で、見た価値があった。
人に聞かれたら勧めるし、海外でもヒットして欲しい。
△しかし、私は大絶賛かというとそうではなく、
自分の評価(ほんと好みね!)は少し下がる。

なぜかなー(と、何度か考えてみたのですよ)。

スキッと言語化できないのですが… きっと私には
「華麗なる熱演が、いかにもドラマだったから」。

これが例えば
『ミッション・インポッシブル』のトムクルーズなら
(最新作はまだ見ていませんが評判のようですね)
「そんな所でぶら下がってたら落ちるだろう!」
というシーンで落ちない。それがドラマ。

しかし『国宝』は日常ドラマ。
めちゃくちゃな異世界を描いてはいるものの日常。

「でも川島さー、人間ドラマと言うだろう。
そこに想像もできないドラマがあるんだよ。」

うーむ。

昔から「体当たりの演技」や「感動の演出」が嫌いでした。
小学校の時に講堂で「体育座り」させられて見た、
皆が泣く「感動の映画や演劇」に涙せず、
「卒業生を送る言葉」の毎年流用される文面の
ワンパターンさに呆れていたような子供。

北野 武(たけし)監督の映画が(特に初期の)私は好きで、
北野さんは「演出の技術不足や気恥ずかしさがあったから」
と言うかもしれませんが、
・カメラが上へ下へと移動せず、ずーっと横に並行移動だけ。
・車のカーチェイス!と思いきやすぐにぶつかって停止。
・俳優の大袈裟な演技を嫌い、数テイクしか撮らなかった。

… 喝采です。

でも、「自然体」とか「自然な演技」(と感じさせるもの)
って何でしょうね。永遠の映画の課題と思います。

とにかく、国宝は私にとって「華麗なる過剰」。

本日の投稿タイトルを【華麗なる過剰】とせず、
【熱気の行き先:映画『国宝』を見て】としたのは、
流石に私の一方的な見解で、失礼だから。

そんな中、印象的だったのが、追記にも書いた
三浦 貴大(たかひろ)さんの軽妙で抑えた(?)演技と、さらに
「この人が主役かもしれない=助演男優賞でしょ」と感じるのが、
女形を演じた田中 泯(みん)さん(ダンサー80歳)。

田中さんの「熱演、体当たり」とは異なる
「役そのもの」のような演技と踊りに唖然としました。

まとめると…

よくできた原作・脚本・演出、一流俳優陣の演技、
美術の贅沢、カメラワーク。
でも、その「これでもか感」が、私は苦手だったのでしょう。

「ケレン味」という言葉が歌舞伎から出てきたように、
まさに今回は歌舞伎が舞台の大作。
大いに楽しみ、少し内省した映画となりました。

映画館から出ると、それがどんな小屋で、どんな映画を見ても、
「出てきた時の風景が違って見える」。
それも映画の「非 日常性、マジック」だと思います。

ところで、あれだけ長時間上映なのに、
「少年時代の襲撃」のエピソード割愛は、何だったのだろう!?