きょうは、タイトルを
「造りの良い建物、仕立ての良い服」としましたが、
建物と洋服の「厚み」みたいなものについて
書いてみたいと思います。
とはいえ、「厚み」と言っても、物理的な厚みから、
中身が詰まった「安心感」のようなものまでね。
何度かお知らせしていますが※
1年ほど前=昨年12月に自宅兼事務所の引越をしました。
東京都の練馬区上石神井(西武新宿線)から、
夫婦で杉並区荻窪の天沼地区(中央線・丸ノ内線)へ。
しかも、持ち家だった庭付き一戸建てから、
あえて分譲の新築・中古マンションの購入ではなく、
賃貸マンションを選択。
理由としては、シニア年齢に入った夫婦として、
子供二人も大きくなったことだし
これまでの「3階建ての大きな庭付き住宅」と、
今後(何年後になるかわからないけど)
お世話になるかもしれない「ラスト」の介護系施設との
「間をつなぐ」ミニマムな住まいがあってもいいかなと。
年に3度ほど植木屋さんに入ってもらう庭の手入れ、
収納場所があるだけ入れている荷物などに、
ちょっと疲れて(苦笑)。
山のような本や書類、洋服も廃棄して、
なるべく身軽になりワンフロアーのマンションへ。
過去のことは頭の中だけの思い出にして、
今を生きようと(なんて言うとカッコつけすぎですけど!)。
さて、前置きが長くなりましたけど、
夫婦二人で移ったマンションは、広さ88平米。
角部屋で、すべての部屋にベランダがある。
6階建ての3階部分、住民も60家族程度の
大きくはないマンションです。
何十階建てなんていうタワーマンションには、
絶対に住みたくなかったし…。
そして、この移り住んだマンションは、
入居時にすでに「築33年」の古さ(1990年の竣工)。
だからもういろんな所が痛んでいるし、部屋の床も、
当たり前ですけど多数の人が住んできた影響で、
へこんだり傾いている部分さえある。
でもね、生活音とか水の流れとか、
ほとんど気にならないほど静か。
そして、これは本当に気分なんですけど、
建物全体に「安定感」がある。
そしてそれは「安心感」につながる。
この物件を仲介してくれた方の推測では、
日本経済がバブル絶頂期の時に建てられたので、
(ちなみに、バブル景気とは
1986年から91年頃までと言われています)
設計も贅沢で、「造りがしっかりしている」そうです。
例えば、いい部材を使っている。壁も厚そう。
空間も(部屋の広さと言う以外に)ベランダや
ポストの大きさなど、スペースに余裕がある。
反対に昨今は、高層マンションも低層マンションも
見た目はすごく良いけれど、資材費の高騰や
人件費のアップで「切り詰めて造る」必要があるらしく、
10ミリの部材を8ミリ・7ミリに減らしたり、
内装の質を落としたり、同じ外観で部屋数を増やすため
例えば70平米を68平米にするなんて工夫も。
どんどん、小さめ・薄めにしているわけですね。
戸建てでも、建売住宅は特に、
絞りに絞り、削りに削ったペラペラの建物。
壁紙は綺麗だけれどすぐ剥がれたり、そもそも壁が薄い!
洋服もね、どんどん使い捨てになっていますよね。
十分に着られる品質のジャケットが数千円で買えてしまう。
それはすごいことだと感心しますけど、すぐに「へたる」。
何万だ、オーダーメイドだとは言いませんけど、
それなりの値段のものは長持ちするし、まさに
物理的にも心理的にも「厚み」のようなものがある。
引越で洋服も改めて見直して
(流行の変化という別の問題はあるものの、そして
すれたりくたびれたりしているものの)
長くきたものは、ちゃんとした生地と縫製ゆえに
「持っている・保っている」とあらためて感心しました。
私は、建築も洋服も、
多くを語る知識は持ち合わせていませんけどね。
1〜2シーズンごとに買い換えるのも考え方ですが、
基本的には「あまりに薄っぺらいもの」とか
「薄っぺらい考え」とか「薄っぺらい人間関係」は
嫌だなーと思います。
きょうは、古ーーーーいマンションに移り住んだけど
(関係者の方、ごめんなさいね!)
案外しっかりしていて、快適です。という経験から、
「造りの良い建物、仕立ての良い服」について
語らせていただきました。
※引越の経緯
【60代後半の断行:夫婦二人で引越へ】2023/12/02投稿
Blog:
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55120861.html
Facebook(BLと同文):
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02HKwgzsQdVjarCj1yXpu7aPqQpsiEpnqKF8x9bTSf5rfMndPtuJefA3QupcpMcS1al&id=100001246147727
「造りの良い建物、仕立ての良い服」としましたが、
建物と洋服の「厚み」みたいなものについて
書いてみたいと思います。
とはいえ、「厚み」と言っても、物理的な厚みから、
中身が詰まった「安心感」のようなものまでね。
何度かお知らせしていますが※
1年ほど前=昨年12月に自宅兼事務所の引越をしました。
東京都の練馬区上石神井(西武新宿線)から、
夫婦で杉並区荻窪の天沼地区(中央線・丸ノ内線)へ。
しかも、持ち家だった庭付き一戸建てから、
あえて分譲の新築・中古マンションの購入ではなく、
賃貸マンションを選択。
理由としては、シニア年齢に入った夫婦として、
子供二人も大きくなったことだし
これまでの「3階建ての大きな庭付き住宅」と、
今後(何年後になるかわからないけど)
お世話になるかもしれない「ラスト」の介護系施設との
「間をつなぐ」ミニマムな住まいがあってもいいかなと。
年に3度ほど植木屋さんに入ってもらう庭の手入れ、
収納場所があるだけ入れている荷物などに、
ちょっと疲れて(苦笑)。
山のような本や書類、洋服も廃棄して、
なるべく身軽になりワンフロアーのマンションへ。
過去のことは頭の中だけの思い出にして、
今を生きようと(なんて言うとカッコつけすぎですけど!)。
さて、前置きが長くなりましたけど、
夫婦二人で移ったマンションは、広さ88平米。
角部屋で、すべての部屋にベランダがある。
6階建ての3階部分、住民も60家族程度の
大きくはないマンションです。
何十階建てなんていうタワーマンションには、
絶対に住みたくなかったし…。
そして、この移り住んだマンションは、
入居時にすでに「築33年」の古さ(1990年の竣工)。
だからもういろんな所が痛んでいるし、部屋の床も、
当たり前ですけど多数の人が住んできた影響で、
へこんだり傾いている部分さえある。
でもね、生活音とか水の流れとか、
ほとんど気にならないほど静か。
そして、これは本当に気分なんですけど、
建物全体に「安定感」がある。
そしてそれは「安心感」につながる。
この物件を仲介してくれた方の推測では、
日本経済がバブル絶頂期の時に建てられたので、
(ちなみに、バブル景気とは
1986年から91年頃までと言われています)
設計も贅沢で、「造りがしっかりしている」そうです。
例えば、いい部材を使っている。壁も厚そう。
空間も(部屋の広さと言う以外に)ベランダや
ポストの大きさなど、スペースに余裕がある。
反対に昨今は、高層マンションも低層マンションも
見た目はすごく良いけれど、資材費の高騰や
人件費のアップで「切り詰めて造る」必要があるらしく、
10ミリの部材を8ミリ・7ミリに減らしたり、
内装の質を落としたり、同じ外観で部屋数を増やすため
例えば70平米を68平米にするなんて工夫も。
どんどん、小さめ・薄めにしているわけですね。
戸建てでも、建売住宅は特に、
絞りに絞り、削りに削ったペラペラの建物。
壁紙は綺麗だけれどすぐ剥がれたり、そもそも壁が薄い!
洋服もね、どんどん使い捨てになっていますよね。
十分に着られる品質のジャケットが数千円で買えてしまう。
それはすごいことだと感心しますけど、すぐに「へたる」。
何万だ、オーダーメイドだとは言いませんけど、
それなりの値段のものは長持ちするし、まさに
物理的にも心理的にも「厚み」のようなものがある。
引越で洋服も改めて見直して
(流行の変化という別の問題はあるものの、そして
すれたりくたびれたりしているものの)
長くきたものは、ちゃんとした生地と縫製ゆえに
「持っている・保っている」とあらためて感心しました。
私は、建築も洋服も、
多くを語る知識は持ち合わせていませんけどね。
1〜2シーズンごとに買い換えるのも考え方ですが、
基本的には「あまりに薄っぺらいもの」とか
「薄っぺらい考え」とか「薄っぺらい人間関係」は
嫌だなーと思います。
きょうは、古ーーーーいマンションに移り住んだけど
(関係者の方、ごめんなさいね!)
案外しっかりしていて、快適です。という経験から、
「造りの良い建物、仕立ての良い服」について
語らせていただきました。
※引越の経緯
【60代後半の断行:夫婦二人で引越へ】2023/12/02投稿
Blog:
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55120861.html
Facebook(BLと同文):
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02HKwgzsQdVjarCj1yXpu7aPqQpsiEpnqKF8x9bTSf5rfMndPtuJefA3QupcpMcS1al&id=100001246147727