さて、夫婦でパリに行った話の続きです。

過去5回ほどの(毎日ではありませんけど!)投稿では、
現地リポート「風」(笑)と、
旅先で気付いたことを話させていただきましたが、

パリに行っている間=飛行機の往復を含めた1週間
(現地滞在は実質まる5日)
いっさい「日本関連のニュース」を見ませんでした。

ホテルのテレビはもちろん、ネットでも
いつもは習慣にしているニュースサイトのチェックや
動画配信の閲覧なども
「日本に触れるもの」いっさいなし。

そりゃー、日本の居酒屋風の所で
チャーハンと餃子も食べましたけど、それは
ホテルのそばで見つけたお店。

旅行中に日本がどうなっているか、
まるで無関心の1週間だったわけです。

現地では、妻の知り合いである
何人かの日本人の方にお会いしましたけれど、
「日・仏」の文化論的話は出ても、
日本の首相が交代して誰になった… なんて話は出ない。

まして、パリジャンが、
日本の首相に興味があるはずもなく、誰も知りはしない。

日本という国は(パリ・フランスからだけでなく)
世界から見て(きっとですけど)「観光地」や「食べ物」や
「安全神話」や一部の「おもてなし」を除いて、
まったく興味を持たれていないという事実。
いまだに、世界地図の端にある国です。

しかしね、一部の人の興味以外に、
ちょっとずつ一般市民にも入り込みつつある感じはしました。
日本食や日本の調味料のフランスとの親和性は、
アメリカよりある気がします。

素材の活かし方とか、味の繊細さとか。
フランスの方に「わび・さび」や「禅や空」と言って
わかってもらえなくても、共感する土壌はあるような。

海外に出ると面白いのは、
その国に注目するほど、日本のことが見えてくること。

日本の情報に触れなかった1週間は、
日本デトックスでありながら、
日本再発見ともなったのでしたー。