きょうは、以前にも投稿した
「川島はデザイナーではないんですよー」の続きと、
「プロに頼むとはどういうことか」がテーマです。

いつもの2倍ほどの文字量がありますが、
少しでも興味を持っていただければ幸いです。

さて、
私の肩書きは、広告制作のCD&C=
クリエイティブディレクター兼コピーライター。

流石に大手のクライアントさんは
職種ごとの違いをわかっていらっしゃいますけど、
交流会で知り合った方などからは
「デザイナーの川島さん」と言われることがほとんど。

でも最近は、2・3年前から名乗り出した愛称
「川島CD」とか「あ、CD〜」とか
言ってくださる方も出てきました。
(いまだに恥ずかしいけど感謝!)

ある個人事業主の方からチラシを頼まれた時のこと。
数回の打ち合わせを重ね、構成や文章内容も決めて
「では、これでデザイナーと詰めてみます」
と言ったところ、
「え、川島さんがデザインするんじゃないんですか〜!?」と
すごくびっくりされたこともあります。

最終的には、チラシやWebサイトの
「デザイン」にして納品するので、
広い意味で「デザイン管理」はしているんですけどね。

具体的な造形として作り込む「デザイン定着」以前の、
方向性や計画図としての「デザイン設計」から入り、
トータルに関わるのが私の仕事。

(もちろん、優秀なデザイナーさんは
「設計〜定着作業」までの力量をお持ちです。)

私の手順としては、一種設計図のようにして
チキストや手書きのお絵描き(ラフデザイン)
を添え、プロのデザイナーさんに渡します。

仕上がってきたものをクライアントさんにお見せし、
またいろいろ修正をデザイナーに頼み… の繰り返し。

そんな私ですから、
ある程度は手書きで絵が描けるものの
(小中学校では図工クラブと、だべるだけの美術部!)
印刷入稿やホームページに耐えるような
デザインデータ作りは、まるでできません。

主要なデザインソフトであるアドビ(Adobe) 社の
イラレ(Illustrator)やフォトショ(Photoshop)は
もちろんのこと、

マイクロソフトのWordやパワーポイントの
図表作成も苦手だし、当然Canvaも使えない。
…と言うか、使わない。

使えないことを棚に上げて言うと(苦笑)
制作物には「レベル」があると思っているからです。

今時は、さまざまなデザインツールがあって、
プロのデザイナーでなくても、デザインはできてしまう。

SNSでの告知や、家庭用のインクジェットプリンターで
印刷して配るものなら それで十分いい。

でも、それを越えようとしたら、
技術のきちんとしたプロのデザイナーに頼みたい。

川島が技術的に試行錯誤している時間も 勿体無いし。

そもそも、私がお引き受けするデザインツールは、
それなりのお金をいただくものなので、
中途半端な川島の手作りでは「商品」になりません。

そうした意味では「CD&C」という役割にある
「コピーライター職」という存在も似ていて…

例えば名刺1枚作るのに(会社からの支給は除き)

名刺屋さんのフォーマットに流し込む人60%、
自分なりに作図する人20%、
デザイナーさんに作ってもらう人15%、
住所氏名等の確定要素以外に、何を入れるべきか、
自己紹介を入れるなら何を簡潔に書くべきかなど、
「再整理にコピーライターの力を借りる」方は
5%もいないと思われます。

でもね、「注文先」も「使用ツール」も、
要は「目的と予算と好み」に合わせて、
使い分けていけばいいという話なんですけどね。

ちなみに、デザイナーの力量を図る指標として
私が思うのは、「文字組」の端正さと「空白」の生かし方。
例えば電話番号の「090」「-」「1234」「-」なんかを
打ちこむ時も、その文字同士の空き・大きさ・
書体などに無自覚な人は、一目でわかります。

今日は、「川島はデザイナーではない」の深掘りと、
「プロのデザイナーに頼む価値」について書いてみました。

え、なんでもいいけど、ちゃんとやってね?
はい、締め切り守って、がんばりますっ!!