「得手 不得手」は、
「性格・生活全般」で誰にでもあって。

「欠点を直すべきか、長所を伸ばすべきか」
という議論は永遠です。
(でも近年は、「長所派」が強いような…)

仕事関連でも、
「事務処理が苦手」とか(私です!)
「横暴なクライアントはやだ」とか(誰でもそうか?)
いろいろありますけど、

「広告表現」について書くと、はっきり
得意不得意、好き嫌いが「私の方にも」あって。

もちろん広告は、経営戦略・マーケティングの一環で、
勝手な随筆やアート作品ではないうえ、
お客様に合わせて作るオーダーメイドです。

それでも、広告制作者側の
「タッチ」「トーン」みたいなものが
(もちろん技術能力もね!)出てしまいます。

私が、懇意のデザイナーさんと完成させるものは、
制作の途中段階ではいろいろ模索するものの、
完成品はスカスカ。余白の多いものがほとんどです。

コピー(文章)も、わかりやすく、短く。

反対に私が苦手なのは、びっしり埋めるデザイン※。
文字が隙間なく並び、色数が多数あり、
斜めに傾いていて… みたいのができない。

※私は職種としては「デザイナーではない」ので、
デザインは外部のプロデザイナーさんに頼りますが、
その方向性はディレクションし、
デザイナーの選定も「私の意向」が反映されます。

雑貨・量販店の「ドン・キホーテ」に行くと、
クラクラしてしまう私に、
「ドン・キホーテまがい」は作れても、
きっと完成度は高くない。

でもね…。

もう、この歳になったら
「これで良し」と割り切っています。

お仕事がスタートする時も、
川島の過去の仕事ぶり=制作実績をお見せして、
そのトーンをわかっていただいた上で、
それぞれのお客様に合わせた表現を工夫。

そんなわけで、私の制作仕事は「長所全開」。

それでも完成するものは、
決して私の勝手ではなく、クライアントさんが満足し、
さらにそのツールを見た方が想像を膨らませてくれる
表現でありたいと心しています。