もう3週間ほど前になりますが、北野武監督の最新作
『アウトレイジ ビヨンド』を会社帰りに見ました。
広告代理店の方から、指定のはずの某仕事に関して
「新聞15段も5段もデザインがクライアントの社長に気に入られず、
制作は他社に行きました」と告げられた傷心の夜。
◆過去記事:5段が15段に化けて…消えた。2012/10/05
えーいっ、残業などせず映画見よ!飲みに行こ!(いつも飲むけど。)
私の大好きな北野監督。
◆映画:黒沢清、北野武。2006/09/18
前作『アウトレイジ』の続編。
(北野監督としては、初の「続編もの」です。)
実は、『アウトレイジ』を「きちんと」見ていません。
話題の“痛い”暴力描写が苦手で(紹介記事や予告編で知り)
それだけで怖くなって、映画館もDVDもパス!(苦笑)
なのに、そういうのは大丈夫な娘が
たまたまテレビでのオンエアを見始めて…
私はリビングで横目で見たり、書斎コーナーで音だけ聞いたり。
うわ、カッターナイフだ!ぎゃー、歯医者のシーンだ…(汗)。
唯一、気持ち悪かったけど笑ってしまったのは「ラーメン」のシーン。
(ネタバラシはしませんが)独特のテンポ、ユーモア!素晴らしい演出。
で、『アウトレイジ』の概要をなんとなく理解して見た『アウトレイジ ビヨンド』。
いやーこれが…
す、素晴らしかった!!
暴力描写はかなり抑えられ、お話として面白い。
人間関係が複雑で一部ついていけませんでしたが
(私は相関図が必要な映画が苦手!)一級の映画です。
水曜日の19時くらいの回なのに、
若い女性同士やカップルも多く、映画宣伝で使われる
「大ヒット上映中」も嘘ではありません。
北野作品は、これまで高評価のわりに興行成績は伸びなかったそうで、
おめでたいことです。
以下のインタビューでは、前作の「痛さ」との違いや
映画作りのスタンスなどを述べていて、興味深いです。
◆インタビュー:産経ニュース2012/10/05
「痛い」以外のやつを作ったぞ 映画「アウトレイジ ビヨンド」北野武監督に聞く
公式サイトも、デザインとコンテンツがすごく良くできてます。
(予告編がちょっと「見せすぎ」だと思うので、これから映画館に足を運ぶ
予定の方はお気をつけて。)
◆映画『アウトレイジ ビヨンド』公式サイト
北野武監督最新作。「全員悪人 完結。」アウトレイジたちのクライマックスが今はじまる。
余韻を残さない(だからこそ余韻がある!?)終わり方を含め、
気持よく映画館を出たのでした。