まだ、60歳の若さです。
本日の「マイケルジャクソン(50歳)死亡」の
報道にも驚きましたが(アサヒ・コムより)
私にとっては、昨日知った「コピーライター眞木準さんの死」
が衝撃です。
◆宣伝会議「ヘッドラインニュース」より
◆アサヒ・コムより
言葉もありません。と言っては、コピーライターに失礼か。
CD(クリエイティブディレクター)として広告活動全体を
統括しつつ、「コピーライター」という肩書きで
アピールし続けた眞木準さん。
広告業界内で有名なコピーライターは
たくさんいらっしゃいますが、華のある
コピーライターらしいコピーライターとしては最後の大物
と言える方かもしれません。
眞木さんのコピーの特徴でよく解説される
「だじゃれコピー」、例えば:
「でっかいどお。北海道」「ボーヤハント。」
「ホンダ買うボーイ。」などの完成度はもちろん
(ご本人は「だじゃれでなくて、おしゃれ」と言っていました)
そうではないコピーや、ボディコピーのうまさにも
舌をまきました。
駆け出しの頃の私は、何作 キャッチ&ボディコピーを
原稿用紙(マス目・手書き!)に写したことか。
好きなコピーを、抜き書きさせていただきます。
(参考資料:『一語一絵』眞木準/宣伝会議発行)
■伊勢丹
・ナイフのようなナイーブ。
・専攻はカラダ資本論でした。
・英国の田園調布あたりの服。
・恐いもの着たさ。
・運力が強い。
・人の半分は後姿です。
・恋を何年、休んでますか。
・恋が着せ、愛が脱がせる。
■全日空
・トースト娘ができあがる。
・高気圧ガール、はりきる。
・スカットランド北海道。
■サントリー
・カンビールの空カンと 破れた恋は、お近くの屑かごへ。
・2度目の独身生活でカンビール党になりました。
・あんたも発展途上人。
・飲む時は、ただの人。
・営業用の私は6時に閉店する。(バドワイザー)
■山陽商会
・踊れるバーバリー。
・好き、という字は女の子。
■CTC
・技術は日本の芸術です。
■AGF(珈琲)
・女は、ナヤンデルタール。
・男が、ネタンデルタール。
■大塚食品(シンビーノ)
・寝たモノ同士は、仲がよくなる。(チーズとシンビーノ)
■TDK
・イマ人を刺激する。
3月の土屋耕一さんに続き、広告業界の宝をなくしました。
◆過去記事「土屋耕一さん、亡くなる。」2009/03/31
ご冥福をお祈りします。
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【べんきょうENGLISH】 ※本文とは関係ない場合があります
The end of mirth is the beginning of sorrow .
悦楽の終わりは悲哀の始まり。(楽しみは長く続かない。)
眞木準さんのコピーは、私も好き嫌いありましたが、
その「キャッチのくせのつけかた」と、
(記事でもふれましたが)内容・リズムを計算しつくした
ボディコピーには「舌を巻く」という感じがぴったり。
あ、「舌を巻かせる眞木」なんて書くと、
ただのダジャレだ!と天国の眞木さんに怒られますね。