難しい言い回しをしているわけではなく、
ほんと普通の言葉が並んでいるだけなのに、
味わい深いタイトルがあります。

小説、映画、音楽など。

英文タイトルを日本語にしたものに、
そう感じるものが多い気がします。

Singin' in the Rain / 雨に唄えば
Gone with the Wind / 風と共に去りぬ
Breakfast at Tiffany’s / ティファニーで朝食を
The Long Goodbye / 長いお別れ
Clockwork Orange / 時計じかけのオレンジ

「雨で唄う、雨の中で唄っている」ではなく、「雨に唄えば」。
「に」と「えば」がすごいです!

表現はストレートだけれど、想像力がふくらむ。
ほとんど「まんまじゃない!」の直訳でも、
短い中の「ほんの一言」が味わい深くしている。

英文自体が完成されていて
(伝えたいコンセプトも言葉選びも)、そこに
日本語の妙(翻訳者の努力・センス)が重なることで
歴史的名タイトルになったのでしょう。

反対に、「これ」じゃだめですよー。タイトルも映画内容も!

英語の俳句の紹介と和訳、さらにその句に絵(俳画)
をつけて発表していらっしゃる
「水夫(かこ)さん」のブログを拝見すると、
言葉の選び方・とぎすまし方に感心&反省します。
(当方、言葉のプロと思われていますが、広告的言葉で
日本語をだめにしている一員だったりしますので…!)

ところで、『別れても好きな人』(ロス・インディオス&シルヴィア)
って、なかなか良い曲名だと思うのですが
(作詞・作曲:佐々木 勉)
これの英語版(CDや映画化した場合)は、
どう訳されるのでしょうね。

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【べんきょうENGLISH】 ※本文とは関係ない場合があります

That's Entertainment : ザッツ・エンターテインメント

私はこの映画で、「エンターテーメント」ではなく「テインメント」
であることを知りました。