リプル川島の「小さな広告屋から」

旧名【表参道の小さな広告屋から】: 表参道で1997年にスタートした(株)リプル:RIPPLE Inc. Tokyo Creative AgencyのBlogは、 2016年初頭から川島のホーム・オフィス「練馬区上石神井」→ さらに2023年末からは「杉並区荻窪」へ。タイトルも【リプル川島の「小さな広告屋から」】に変更。Facebookも同時掲載です。

QRコードは無骨だけれど。

はい、「QRコード」は
1〜2センチ四方の「読み取り用」マークですね。

改めてネットで検索すると、こんな解説があります。
(多少、はしょって抜書きします)

「QRコードとは、Quick Response
(素早く読み取って反応する)の意味で、
日本の自動車メーカー デンソーウェーブが
1994年に考案。(もう30年前なのですね!)
高速読み取りを重視した2次元コードの一種。
それまでのバーコードの制約(文字数等)を
解決するために開発された」とのことです。

ここ数年は電車の駅で、安全のために設置が進む
「ホームドア」にも活用されています。
汚れや光の影響にも強く、何よりその
「Quick Response」が大貢献しているそうです。

そのQRコードをね、
ついに「自分の名刺」に入れました(笑)。

Home PageとBlogとFacebook、
音声配信のスタンドFMのリンクをQRにして、
4つ四角いのを並べました。

これまではなるべく、QRコードは載せたくなかった。
だって、はっきり言って かっこ悪いもの!

名刺は、なるべく端正(シンプル)がいいと
私は思っていて、玄関の「表札」みたいなもの。
いろいろアピール要素を詰め込んだ「ミニチラシ」
みたいなものは好きではない。

名刺に、無骨な四角いマークは似合わないのですよ。

それでも、httpsだ、wwwだの(:// って何?)
長い文字列を載せるよりは、
いまどき皆さんスマホ閲覧がメインだし、
さっとQRコードを読み取る方が便利かなーと。

意を決して(苦笑)4つ並べました。

名刺作成をお願いしているデザイナーさんが
大きさや位置を数ミリ単位で調整して
綺麗にレイアウトしてくださいました。

この投稿を読んでくださっている皆さんと、
リアルにお会いすることがあれば
(昨年末に引っ越して住所も変わったし)
私の名刺、ぜひもらってくださいね!

さっそく2日前、セミナー受講の懇親会で
お会いした方にお渡ししたら、
その場合でFacebookのQRを読み取り、
友達申請してくださって。

ちなみに、QRコードのサイズは、
小さすぎると読み取りが困難になるので、
「理想的なサイズは一辺が1.5cm〜2.0cm程度」
とのこと。それでは流石に大きすぎるので、
私は気持ち小さくしましたけどね。

日々技術が進化する中で、
初めは違和感があるものを、どう取り入れるのか。

そりゃ、お客様にお作りする広告や販売促進物での
QRコード掲載は、私も日常的に行なっていますけれど、
自分の名刺となるとね…。

広告屋って、最先端を覗いているように思われがちですが、
「美意識の壁」みたいなものもあって
(著名な本で「バカの壁」というタイトルがありましたね)
案外 保守的だったりもするのですよ。

そして、よく「広告は半歩前=半歩先を表現」
なんてことも言いますが、新しすぎるものや、
ターゲットが「自分ごと」にできないことは、
理解されず浸透していかない。

… なーんてね、話が大袈裟になりました。

QRコードを自分の名刺に入れて、
無骨さには目をつぶりつつ、今さらながら
「ちょっと嬉しい&便利」というお話でした。

絵画を見る速度。

昨日の月曜日と、その前日の日曜日
11/24・25の一泊二日で、
岡山駅と倉敷駅周辺に夫婦で行ってました。

例によって、私の投稿を見てくださる方には
お馴染みの「美術館」がらみのミニ旅行。

我が家の場合、旅行メニューとしては たいてい:

・ホテルはいつも決めている所。
それがない場合は面白そうな新規ホテル。
・美術展や展覧会に絡めていくことが多い。
・一泊か、多くても二泊。

・観光巡りは、無理のない時間と距離の所だけ。
極端に言うと、ホテルと美術館、
その間の電車・バス・タクシーくらいで
帰って来てしまうことさえあります。
(チラと土地の雰囲気を楽しめれば、それで良し。)

定番は:
箱根のハイアットリージェンシーに泊まってポーラ美術館。
京都のACEホテルに泊まって京セラ美術館。

今回の倉敷では、ホテルは開業したばかり
(オープンまだ10日)の宿でしたけど、
110年前に建てられた呉服屋さんの広い敷地を、
日本やヨーロッパで活躍する著名な建築家の方が
柱や梁(はり)も生かしながらリノベーションしたもので、
13部屋しかない趣のある所でした。

そして美術館は、「大原美術館」に二度目。
特別な企画展ではなく、常設展です。

美術館の周辺=誰もがご存知の定番
倉敷駅近くの「美観地区」でお茶して
岡山駅に移り、妻の知り合いのお店と、
「後楽園の庭園」を少し眺めて帰って来ました。

そんな川島家は「美術に造詣が深いか」と言われると、
まーったくそんなことはなく、
東京でもいくらでも大小の美術館があるのに
ほとんど出かけていくこともない。

単に、旅行に行く「きっかけ」として美術展を選び、
ホテルの「建築や内装」もセットで見てくる感じです。

でもね、そろそろ、都内の美術館も、
空いてる時期に行こーかなー、とも思う。
行列してまで(そして人の頭ごしで無理して)
鑑賞したいとは思いませんけど。

東京以外の都市で見る時は、それがちょっと
緩和されていると感じるのは、思い過ごしでしょうか。

さて、今回の倉敷市・大原美術館は、
私は2度目の訪問で、前回は5年前くらい。

情けなかったのは、
すっかり「前回見た絵」を忘れていること。

多少の絵の掛け替えはあると思いますが、
常設展だったし「目玉」となる絵、
例えばモネの睡蓮とかピカソは変わらないでしょうから。
そんな著名な絵画さえ、そこで見たことを忘れている。

小説や映画のストーリーや場面を思い出せないのと
同じかもしれませんけれど、
自分の記憶力(の無さ)に愕然とします。

そして、記憶力はもちろん、そもそも
「ちゃんと見ていない」のだろうなーとも思う。

今日の投稿タイトルは「絵画を見る速度」としましたが、
通り過ぎる速さとか、見ている時間の早さ(長さ)とか、
離れて見る距離の具合とかね。

きっと、「鑑賞法」てな検索をすると
「アドバイス」が色々出てくるかもしれませんが、
ほんと「見ている気になっているだけで見ていない」事実。

とはいえ、一瞬で「わーっすご」「なにこれ」「綺麗」と
(嫌な絵だなーと思うことも含めて)感じる事は貴重で、
いちいち「絵の横の小さな解説文」を見ることで
理屈で分かった気になるのがいいとも思えない。

それでもね、もう少し「緩めよう」
=「見方のペースダウン」をしようかなと…。

自分の少ない脳みそのキャパシティーを超えて、
絵を「見た気になる」のは、やめようと。

そんなわけで最近は、
(ほんと、視力も感性も体力も落ちていくわけだし…汗)

「その建物にある絵を、全て鑑賞しよう」などとは思わず、
さーっと全体を眺めながら、
特に自分が「目についた絵」の前では意識して立ち止まり
(できればソファがあれば腰掛けて)眺めるようにしています。

1点でも2点でも「今日、どんな絵と出会えたか」。
またの再会の時、
会場が違っても「また会えたね」と思えるか。

繰り返しになりますけど、
近場の常設展にもね、行く機会を作ろうと考えました。

今日のテーマは「絵画を見る速度」。
(速さ、早さ /見る、視る、観る/距離/目、頭、心、体etc)

そして、意識と細胞に影響を与える「移動の速度」は、
東京・岡山間の新幹線、3時間15分の旅でございました。

好きなコピー「1億使っても まだ2億」。

私は、大学を5年生で卒業して広告業界に入り、
「コピーライター 兼 クリエイティブディレクター」
として飯を食って来ました。

とはいえ、素晴らしいコンテストの受賞や、
テレビでバンバン流れたフレーズなんて
まるでありませんけれど…。

いま67歳。「定年年齢も とっくにすぎちゃった!」
ものの、おかげさまでお仕事も続いています。

このFaceBookやBlogなどのSNS、
そして7月から始めた音声配信「スタンドFM」では、
「小さな広告屋から」という番組名?で
発信させていただいていますが、

皆様が期待するであろう
「広告屋的、コンセプト発想法」とか、
「マーケティングとセールスの極意」とか、
「うまいコピーの書き方」なんてのは
ほーーーーーーんのたまにしかなくて…

自分の備忘録を含めた「一人語り」で失礼しています。

それでも、日々の仕事で
必死に企画やコピーを絞り出すベースとしては、
今まで見聞きしてきた
「素晴らしいコピーライティングの数々」があるわけで、

この投稿でも、私が「好きで」
「素晴らしいと思って」きっと「影響も受けた」
コピーライティング例「=フレーズ」を
たまーに紹介していこうと思い立ちました。

フレーズとともに、広告業界では著名な書籍
「TCCコピー年刊」から、その掲載年度と、
コピーライターさんのお名前を抜粋させていただきます。

さて、その第一回は:

「1億使っても、まだ2億。」

コピーライター:滝村泰史(たきむら やすし)さん
2000年度のTCCコピー年刊掲載。

今から24年前、
ドリームジャンボ宝くじに「3億円」が登場した時ですね。

1億円当たるのも超すごいのに、
それを「パーッと使った」としても、まだ2億円余る!
という、庶民にとっては「目が点」な お知らせ。

「ついに夢の3億円」なーんて、
チープでストレートなフレーズではなく、
本音に迫る、この臨場感!

宝くじが当たった人の「失敗の末路」
なんて書籍も読みましたけど、
いいなー、「1億使っても、まだ2億!」。

うーーーん。

ところで、これから妻と東京駅に向かい、
岡山県倉敷での一泊旅行です。

久しぶりの、大原美術館とかを覗いてきます。
またご報告しますね。

映画「侍タイムスリッパー」楽しめました。

日曜日とはいえ、妻は終日出かけているので、
一人で映画を見に行ってきましたーー。

ここ荻窪から地下鉄丸ノ内線で新宿三丁目へ。

新宿ピカデリーにて、
話題の日本映画「侍タイムスリッパー」。

「侍」が「タイムスリップする」というお話です。
映画の案内サイトの文章をそのまま写すと:

「現代の時代劇撮影所にタイムスリップした
幕末の侍が、時代劇の斬られ役として奮闘する姿を
描いた時代劇コメディ」

とのことで、今年2024年8月に
「池袋の映画館一館のみ」で封切られたのが、
評判を呼び全国100館以上に広がっているそうです。

私は、SNS投稿のネタにしているように、
長い会議と、長い飲み会が苦手で、
それと同じく長い映画もダメなのですが、
席に座って(他の映画の予告編含め)2時間半。

ホットドックとコーラという、
いかにもの映画館セットとともに楽しめました。

当然、「ビール?」とも思いましたけど、
昼間だったし、おっさんは2時間半の
トイレの心配もしなきゃだし(汗)。

無事 見終わり、
いやー、面白かったです。

撮影場所を、まんま武士や町人が行き交う撮影所と、
お寺と、ビルの会議室と、少しの商店街に
おおむね絞った効率化とか、
手作り感・手弁当感も満載でしたけど、よく出来ていて、

海外からの引き合いも続々、って話もわかります。

安田淳一さんという監督が、
家業の米農家も続けながら資金調達して、
「監督・脚本・撮影・編集」を兼任するほか、
ラストに流れるテロップを見たら…
「宣伝ポスター制作」までご自分でやっていてびっくり!

ここでは細かなストーリーや、
映画評論みたいなことは控えますけど、
ぜひご覧くださいね。

テレビで(テレビの画面で)楽しむ映画もいいし、
今日の映画は「絶対映画館で見なければ」という
スペクタクルでありませんが、
「映画へ入り込む=没入感」は、映画館ならでは。

上映が終了し、
映画館の長いエスカレーターから降りて眺める
新宿の街は「見え方」が違って…
それは街が突然変わったわけではなく、
こちらの心が変化している証拠。

海外旅行で感じる
「日常との(特に視野の)切り替え」に似ています。

日本映画の金字塔「ゴジラ マイナスワン」の
出来ばえや感動とはまた異なる、
ふんわりにっこりした良い日本映画でした。

思いつきの情報化&日付の記載法。

今日のタイトル
「思いつきの情報化&日付の記載法」は、
「記録の情報化」とも言えるもので、

過去の投稿の続編でもあります。
※【メモで最も大切なのは日付である】2024/07/24

その投稿では:

・書類は(紙でも画面上の文字打ちでも)いつの記載か…
例えば今日の日付である「11月15日」と言っても、
すぐ捨てて構わない短期的なメモなら問題ないが、
ずっと後では何年の11月15日かわからなくなる。

・人間は、会話した場所や相手の「周辺情報」
を含めて覚えている=つまり思い出せるので、
最低で日付、さらに会議やメモの場所などの
記録があるとベター… と解説しています。

そんなわけで私は、「日付フェチ」とも言えるほど、
ブログもフェイスブックも音声配信のスタエフも…
「西暦を含めた日付」を正確に書くようにしています。

それは仕事用の書類だけでなく、
酔っ払って書いた思いつきのメモにも
(いちいち書くのは私でも面倒臭いですけど!)
西暦を含めた日付の記載が必須。

ちなみに、もう和暦「令和」はいらないです。
西暦だけで良いです。
天皇陛下を象徴とする日本の文化は、
和暦を含めて継承していきたいと思いますが…
日常の事務的な効率では、西暦だけあればいい。

私のSNS発信に関して、いったい何人の方が
「後からでも見よう・聴こう」
「過去の投稿・放送のアーカイブをさかのぼる」かは
わかりませんけど、

「あー、この話題は2024年11月15日ね」
「そう言えば世の中ではちょうどトランプが大統領に当選し、
自民党の石破はガタガタで国民民主党が伸びてきた時で…」
などと、日付と共に思い出せればいいなーと。

たとえ、くだらない思いつきメモであっても
(それが残っていたとして:資料はなるべく捨てるのが
本や洋服とともに私の最近の決意ですけれど!)

「この時代を生きている」「その時代を生きていた」
ってのは重要だと思うのです。大袈裟ですけどね。

そして、今日のテーマの後半となりますが…
「日付自体の書式」も大切。

皆さんいろいろ工夫されていると思いますが…

イギリス英語とアメリカ英語では、
日付の書き方が違うと言われます。

・アメリカ式では「月/日/年」の順、
・イギリス式では「日/月/年」だそうです。

10/11が、10月11日か11月10日なのか、
アメリカ人とイギリス人のやり取りで
混乱しないんですかね〜(笑)。

私は素直に「年・月・日」の順にしています。

その場合も「2024年11月15日」とフルで書くは大変。
数字だけの省略形としては、
一般的には「2024/11/15」ですが…

あるいはスラッシュも省略して「20241115」。
この書式は、メール等で見かける
「ファイルの名前」に使われる数字形式に多いです。

ただし、この数字8桁の羅列「20241115」は、
私の場合ですけど、
「数字の並びが多すぎてチラチラし、瞬時に読みとれない」。

聞いたところによると(今も改めて検索しましたが…)
認知心理学では『マジカルナンバー』という学説があり、

「ポイントは3つ」とか「人気ベスト5」とか
数字を入れることで印象的になるものの、
その数の基本は「7つ程度」=「7 ±2」だそうです。

従って、8桁ある「20241115」は、
許容範囲だけれど7桁は超えていて、
「私には」認知しづらいのかも知れません。

そんなわけで、2024を24と省略して
「241115」と記載しています。

ではね、ここで問題(課題)です。
2000年代ではなく、
例えば私が生まれた1957年はどう表記するか。
(1957年・昭和32年3月3日生まれ、67歳でございます!)

1957年は、頭の19を省略して57。
それって、2057年のことと思われる恐れはないのか?

うーーーん、
「67年前」の57と、「いまから33年後」の57は、
前後の文脈や資料の形態などで、
さすがに区別はつくのではないか。

そして、自分が100歳になった日付なんか、
もう知ったこっちゃないし、自分でもわからないはず。
そもそも生きてないし。

本日「2024年11月15日」=241115
(ニジュウヨン ジュウイチ ジュウゴ/
ニーヨン イチイチ イチゴウ)の記録が、
もしももしも まだ33年後にあったら、見てくださいね。

「思いつきの情報化」ないし「記録の情報化」と
「日付の記載法」というテーマが、
人生100歳のすごい話に発展してしまいました。

長文へのお付き合いを、ありがとうございます。


※過去記事【メモで最も大切なのは日付である】2024/07/24

BL
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55137686.html
FB
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid0Yry8wmVnwCMnzTMFTHjfaCQbbUbnoPTzgSX875iWDGW23dvYUrPTeaQX6u5svhoTl&id=100001246147727

4色ボールペンの変則活用術。

きょうは「書く仕事」のコピーライターとして、
(誰でも書くこと・メモすることは欠かせないわけですけど)

「筆記具」についてお話ししてみますね。
題して「4色ボールペンの変則活用術」。

私は文房具オタクではありませんが、
筆記具は「書ければいい」
「その辺に転がっているものでいい」とは思いません。

流石に「手書きには万年筆のブルーインクの味わいが…」
なんて粋(イキ)なことは言えないものの、
昔は書き心地と多少の見栄えを考えて、
1万円以上するボールペンを使っていたこともあります。

もちろん、サインペンや鉛筆、シャープペンシルも、
山のように模索してきた。

そんな中、人生67年で絞られたのが(笑)
400円弱の4色ボールペンです。

何かの提出書類を、役所や銀行の窓口などで
「住所と名前程度を書く」場合は、
カウンターにあるボールペンでいいんですけど、
長めに記入するとなったら「自分の」ペンを取り出します。

だって、軸(手に持つ部分)がやたら細かったり、
インクの出が悪かったりすると、ほんと疲れるのですよ。

愛用品を言うと:
三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」。
その0.7ミリ芯/黒・赤・青・緑の4色タイプ/
黒色の握り部分と透明ホルダー。

ペン先を0.7ミリにしたのは、0.5では細かすぎて、
1.0も試したけどちょいべたっとする感じで…
0.7がちょうどいいです。
4色タイプなので、ボディはやや太めで握りやすい。
特殊な油性インクで、通常の油性ボールペンよりなめらか。

三菱のこの製品はとても評判が良くて、
世界に誇る技術ですよね。

でも「4色」とはいえ、
使う色は黒がメインで、次は赤。
青はたまーにで、緑はまるで使わない(不要)。

「だったら3色ボールペンでいいじゃない」
となるはずのところを
(3色ボールペンも4色タイプも軸の太さは変わらないし、
3色ボールペンの方が安いし…)なぜ4色かと言うと…

緑の芯を抜いて、そこにも黒を差しているからです!
(最初の緑は捨ててます、ごめんなさい!)

つまり私の場合、指でカチッと下げて色選択する時に、
ノックする部分は黒でも緑でも「黒インク」が出る
というわけです。

そう、いちばん使用頻度の高い黒を多めに持っておく物量と、
書いている最中に黒がキレたら、
緑=黒に移れば良いという補助効果。

そんなわけで、見た目は決しておしゃれではない4色
(実際は3色+黒のスペア芯)のボールペンを、
書斎にもリビングにも置き、カバンにも2本入れて、
「メインの筆記具は、ほぼこれ!」の生活を送っています。

ついでに、「4色ボールペンの変則活用術」その2として、
「カバンに2本も」入れておく必要は…

打合せ先やカフェで忘れちゃう場合の予備の意味と、

カフェでクライアントさんから聞き取りをする際に、
私が紙にメモするのはもちろん
(用紙はA4サイズのコピー用紙と決めてきます)
相手にも紙とペンを渡して書いてもらう時があるからです。

商品の機能を図解して説明してもらったり、
ターゲットは三角ピラミッドのどこに想定するか、とかね。
いわゆる「筆談」的。

相手にボールペンを渡してしまうと、
私もそこに書き込んだり、手元でメモできないし。
そんなわけで、常に2本、持ってます。

消えるボールペン(消せるボールペン)なんかも
「便利だー」と感心して、いっとき使ったものの、
やめちゃいました。

それから、原稿用紙に鉛筆で書いていた時代の話とかねー。
あんなこと、よくできたなー(遠い目…)。

「キーボード操作」のこととか、
「アナログとデジタルの情報処理の差異」とかね、
いろいろ掘り起こしたいことはあります。

でも、今日の雑文はここまでに。

「なるほどー」と思われた方も、
「ボールペンに何を細かいこと言ってんだか」と感じた方も、
読んでくださってありがとうございます。

口下手でもコピーは書ける。

久しぶりに、広告制作のテクニックについてです。
題して「口下手でもコピーは書ける」。

言い方をちょっと変えると
「アドリブで面白いことが言えなくてもコピーは書ける」です。

私の職業を「コピーライターです」と紹介すると…
(兼任でクリエイティブディレクターでもありますけれど)

すごいヨイショしてくださる方は「言葉の魔術師」とか
「スピーチが得意」と思ってくださる方もいるのですが、
「しゃべること」は得意でありません。

まして、テレビのコメンテーターや、
雛壇に並ぶタレントさんのように、
アドリブ(一瞬の受け答え)なんて、とてもとても無理(汗)。

日頃、妻には
「あなたの話は、何を言っているのかわからない」
「言葉が足りない」とか「もっと整理して話してよ」と
散々に責められます。

それでもね、私の
「広告や販売促進物(販促物)のコピーライティング」は、

お客様(直接のクライアントさん=広告主と、
広告を実際に見る方の両方)に、おおむね
「わかりやすい」「読みやすい」と言っていただけます。

じゃー、なぜ「広告の文章は簡潔に」書けるのか。
それは、「時間をかけて構築するから」です。

そう言っちゃうと、なんのハウツーにもなりませんね!

でも、弁解半分、コピー術半分で話すと、
「構築・構成」があってのコピーライティング、
コピーライターだと思っています。

例えばテレビCMは、大抵は15秒、長くて30秒。
前後の他社のコマーシャルとの隙間を空ける必要があるので、
15秒コマーシャルでは「13.5秒」しか語れません。

しかも、ラストに「プレゼントキャンペーン実施中」
とか入れると、本文はもっと短くなる。

そんな中では、「事前の原稿が基本」
+「多少の現場のアドリブ」となります。
(現場で手直しする臨場感といったら大変ですけど、
それは置いといて!汗)

若い頃に、そんな経験を積んだ私なので、
「元原稿の詰め方」こそ大切で、そこに時間がかかる。

従って、アドリブで「軽やかにしゃべる」とか
「一瞬でコピーを捻り出す」なんてマジックは
私にはできません。頭も口も回転しない!

確かに、フレーズを一瞬で思いつくことはありますが、
あくまで「仮説」であって →それを「組み立てて」
→「検証し」 →「修正する」サイクルを繰り返す。

そうした観点で言うと、世間的には
「文化系」がコピーライターに適任と思われるかもしれませんが、
案外「理工系」の方が上達する。

それは、相手の話を「整理して分析する」能力が
基本にあるからです。

大切なのは、要素の「整理整頓」。
その上での「並べ方」や「リズム」。

以前の投稿【コピー&デザインは本棚を参考に】も
覗いてみてください。(→コメント欄※)

さらに、きょうのタイトル
【口下手でもコピーは書ける】に関連して思うことは、

【○○ベタでも、○○はできる】 例えば
口下手でも営業はできる。
引っ込み思案でもYouTuberになれる。

○○の中を色々考えることで、
物事の本質が見えてくるかもしれません。

本日は、「うまいことがすらすら言えなくても」
コピーライターになれるよ!

というお話を(言い訳半分で!笑)させていただきました。


※過去記事【コピー&デザインは本棚を参考に】2024/09/07
BL
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55140835.html

FB
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02tkSc3iGduU2JuTEsSgNmK6XrGbb4gJXGqb5vgbW3NqMd8mE5Bvgq7gw1z8Wu6j8fl&id=100001246147727

アメリカは大統領の独裁国家になるのか。

すごいタイトルにしてしまいました(汗)。

普段は政治ネタは書かないし、ノンポリの私ではありますけど、
3日前(日本時間の2024年11月9日 土曜日の夜)に決着した
アメリカ大統領選挙に絡めて
思うところを書いてみたいと思います。

さて…

選挙開票前の予想では、共和党トランプと民主党ハリスは接戦。
トランプが勝つとしても、ギリギリ5.5対4.5くらいと
思われていましたが、イメージ的には
トランプ6対4とか7対3くらいの勢いでした。

大統領に決定したトランプさんは、今後の方針として

海外からの輸入関税の引き上げや移民政策、
イスラエル紛争などへの対応が課題ですが…

ウクライナとロシアの戦争については
(私はロシアのウクライナへの一方的侵略と理解しています)
「あっというまに終わらせる」と宣言。

ロシアがゴリ押しした侵略地帯は、
「そのままウクライナはあきらめて」=つまりは譲歩して
シャンシャンせよ、との説があります。

まったく、とんでもないことです。

しかしそのウクライナ問題は、いまは語ることはせず…

「ウクライナ・ロシア」に関する
「トランプ政権」のニュースを見て衝撃的だったのが、

終結プランはブレーンによって5つほど予測されるものの、
「ここで周りの我々が考えても仕方ない。
トランプ本人は細かな検討などせず直感で決めるから」との台詞。

えーっ、結局はトランプの「独断」なのかよーと。

私は、チャットGPTにこんな質問をしてみました。
「アメリカは大統領の独裁国家ですか?」

答えは… (コピペしますね)

「いいえ、アメリカは大統領の独裁国家ではありません。
アメリカは民主主義国家であり、
厳格な三権分立の仕組みが導入されています。
大統領は強い権限を持っていますが、
その権限は議会と司法によって制限され、
独裁的な行動が取れないようにされています。」
との優等生回答。

そりゃ確かに、
トランプさんの暴走を抑えるシステムはあるでしょうけど、
想像以上の「アメリカ大統領権限」の大きさと、
「トランプならさらに暴走しそう」な危うさ。

以前の選挙の際の「議会襲撃事件」や
大統領時代の「機密文書持ち出し事件」など、
複数の犯罪が確定しても
「大統領になったら自分でチャラにできる」って、何それ!

ロシア・中国・北朝鮮と同じじゃない。

私は、アメリカ選挙については、トランプ vs. ハリス
どちらの肩を持つものでもありませんでした。

あえて言えば、
・ハリスでは物足りない
・トランプでは過剰すぎ

対して、この日本の
「誰が首相になろうが変わらないでしょ」と言っている状況は、
日本が情けないのか平和ということなのか!?

「日米同盟」とは、結局は「米に日が従う」属国ということです。

それでもアメリカが、世界が、そして日本が、
良き方向に向かうことを願います。

トランプさんが、優れたビジネスマンとしての
合理性を発揮して、まさに一部の方々が信奉するように
「救世主」であってくれるなら、ほんとーに良いです。

人間観察:カフェとスポーツ新聞。

これを書いている今は、
2024年11月6日、水曜日。夕方5時半。

アメリカ大統領選の開票が大詰めで、
民主党ハリスと共和党トランプは大接戦!
でも、トランプが勝つかなー、案外 少し余裕を持って…。

トランプを選ぶ人、ハリスを選ぶ人、
州ごとの投票者の傾向(人物像など)は、
マーケティング的(消費者分析的)にも面白いです。

そんな中、世間に何の影響も与えないこの投稿は、
「カフェとスポーツ新聞」というタイトルで
カフェ(喫茶店、珈琲専門店など)の「客層」に関する
人間観察のメモでございます。

取り上げるのは「スタバ」と「ドトール」。

日本で店舗数が多いコーヒーチェーンは、
一番が「スターバックス コーヒー 」
二番が「ドトールコーヒー」だそうです。

ここ、東京都杉並区の荻窪駅周辺にも、
スタバが2軒、ドトールが3軒。

私は自宅が事務所を兼ねたフリーランスなので、
外部との打ち合わせがない時は、気分変えで
日に2回は近所のカフェに行きます。

妻は 基本 外との仕事なので、
自宅のリビングでも自分の書斎でも、
私は誰にも邪魔されずに仕事ができるんですけどね。

すっごく飽きっぽいし、ずっと机に(椅子にか!)
座っていられないので、
散歩と買物を兼ねてカフェに出向くというわけです。

色々なお店・チェーン店に行きますけど、
スタバとドトールも頻繁に利用。

でも、これは皆さんもおっしゃっていることですけれど、
じっくりと「珈琲の味を味わいたくて」
スタバとドトールに行く人は、いまや少数派。

珈琲や軽食のおいしさではなく、
フラペチーノであり(私は紅茶か珈琲のラテ系)
もっというと座席と空間を買っているようなもの。
(スタバは「家庭と職場の間にあるサードプレイス」との
コンセプトでしたが、現在も言ってますかね?)。

さらに、ノートパソコンとスマホが、
カフェでの過ごし方を完全に変えました。
ほぼ全面的な禁煙もね。

また、カフェって人間観察の場としても面白い。
一人ひとり、どんな人かなーとか、
素敵なファッションだなーとか、
姿勢や歩き方が美しいオーラのある人だなぁと。
(あ、女性客を中心に語ってしまいました…。)

スタバとドトールの客層の違いの典型が
(お店の雰囲気や、メニューや、値段、年齢層でも
見えてくるんでしょうけど、あと喫煙室も重要ですね)

「スポーツ新聞を読んでるかどうか」です!
「競馬新聞」「タブロイド夕刊紙」もそこに含まれます。

ドトールでは耳にする、競馬や競艇の話しは、
スタバでは皆無。たまーに新聞を見かけても日経。

同じ男性・シニア客でも、
スポーツ新聞を読む人はスタバには来ない(行かない)。
すっごくわかりやすいです。

そして、男女含め、
スタバでは女子高校生とママ友のおしゃべりで、
声は「キラキラかん高く」
ドトールはシニア系のおしゃべりが多く「声がでかい」。
「ん、ん、ぐふふ」という咳払いが続くのもドトール。

ヘッドホン・イヤホンつけて、
Zoom等のオンライン会議をしている若手男女は
スタバの方が多いかな。
夢中になって大声でね、恥ずかしくないのかと。

ちなみに、荻窪の(まだ入っていなかった)
珈琲店に入ったら、「喫煙、スポーツ新聞・週刊誌、
カウンターで馴染み客が店主とおしゃべり」と
3拍子揃った店で、怯み(ひるみ)ました。
(オーナーの方針で、そういう店があっても
ほんと良いと思いますけどね。)

さてさて、こうして語っているこの私は、
ドトールにも行くし、スタバにも行く。

パソコン(最近はキーボード付きの大型iPadですけど)を
叩いている「この」おっさん・爺さんは、
どんな風に見られて(観察されて)いるのでしょうか。

若い頃が恥ずかしい、まともにコピーも書けなかったし。

青春の未熟と、コピーライティングについて。
そして、歳を取るのも悪くないという自己弁護(笑)。

数日前のこと、
私が若い時にお世話になったクライアントさんと、
35年ぶりくらいにお会いして記憶が蘇ったのですが…

相手の方は当時、ナショナルクライアントの企画宣伝担当。
私は制作会社の若手。

若手とは言っても、広告代理店から制作会社に移った
29歳か30歳くらいの時だから、
本来は「油が乗ってきて」「とっくに広告賞の一つや二つ」
とっているはずの年齢なのに、いいコピーが書けなかったし、
自信もなかった。

インターネットはまだない時代でしたが、
世の中はバブル経済の入口で景気も良かった。

私もポスターやテレビコマーシャルのコピーなど、
たくさん携わることができました。
当然、上司やクライアントのOKが取れて、
世の中にも出しているわけで… 大満足のはずがね〜。

野球に例えるなら、
ほぼレギュラーで打席に立たせてもらい
たまにヒットを(と言うとカッコいいけど)
どうにかポテンヒットやバント、
四球で塁には出ていたけれど、
バットの芯で捉えた手応えはまるでなかった。

社内・社外の他のコピーライターが
(まさにコピーライターブームでもありました〜)
快音を響かせていた時に、
企画書に毛が生えた程度の
(あ、企画書の言葉遣いってすごく重要なんですけどね)
コンセプトに忠実といえば聞こえがいいけど、
真っ当で固いコピーしか書けませんでした。

そしてついに… 冒頭で話したクライアントさんの
新製品に企画から(まさにマーケティング調査から)
携わっていた私は、そのままの流れで
全国キャンペーンのキャッチフレーズを書いて
テレビやポスター、店頭POPなどで響き渡るはずが…

書けない。
まるで良いフレーズが浮かばない。

締め切りが迫り、延長までしてもらって…
結局は、著名なコピーライターさんが代打に立ち、
見事に課題を打ち返してくださいました。

絶好機に打席に立ちながら「空振り三振!」ってやつです。
大きなセンターフライを取り損なった野手とも言える。

あー、リアルに思い出しちゃった(苦笑)。

そんな、トラウマになるような経験の後も、
私はコピーライターを続け、30歳を過ぎてからふと、
「打つコツ」を… 「コピーとはそういうことかー!」
と実感することが何度かあり、
職業として今でも続けられるレベルになれました。

決して、ホームランの飛距離は出せないけれど、
ヒットは打てる。少なくとも、バントでも塁には出る。

体力が衰えた最近でも(まったく ワハハですけど)
こうして引退せず打席に立っています。

よく言えば、私は歳を取るほどコピーライティングが
上手くなってきたと言えます(言っちゃうけどね)。

加えて、企画書の書き方、プレゼンの伝え方も。

コピーライティングには、
「何を言うか」のコンセプトがとても重要で、
そこにいたる整理整頓とまとめ方が7割と思っていますけど、
そこから「どう言うか」に変換する
「バットコントロール」がないと「伝わる言葉」になりません。

そして、コピーはとても個人的な作業だけど、
「投手との駆け引き」(=クライアントさんとの駆け引きと、
キザに言うと世の中との関係)のコツも身につかないと、
芯を捉えることができない。

おそらく、コピーライターでもいろいろなタイプや、
成長の仕方があると思うのです。
それはきっと、他の職業でも言えて、

若さの勢いのまま上昇していける人もいれば、
空回りして失速する人。そして

私のように「若いのに勢いもなく!?」
ずーっと滑走路にいたり、飛び立とうとしても
「ふわっとだけ」上がって落ちる人。

私の場合は、大型機のパイロット試験に何度か落ちて、
どうにか同期より遅れて飛べるようになった???

そして年月が経ち、
同じような年齢のコピーライターが引退しても、
「いまだに小型機のパイロットは楽しみながらやってます」
みたいな感じかな。

器用そうに見えてずっと不器用と言うか、
大器晩成型と言うか(またまた自分で言いますけど!)

若い頃を思い出すと、ほんと恥ずかしいです。

若い頃に戻りたい、「あの年齢にもう一度戻って
やり直せたら」みたいに願う人もいるようですが、

確かに私生活でも、
なんであんなこと言ったんだろうとか、したんだろーとか
やり直したいことは確かにいーっぱいあるけれど…

そもそも若い頃に帰りたくないわ、と思うのです。
いま現在の、このおっさん・爺さんでいいやと思う。

私は、「いまがいちばん」面白い。

そしてもう、さすがに「油は乗って」いないけれど、
油の抜けたヘルシーなコピーもいいですよー。
と、宣伝しておきます(笑)。

若さは、かけがえのないもの。
でも、齢を取るのも悪くないと、自分を正当化している
今日この頃です。

造りの良い建物、仕立ての良い服。

きょうは、タイトルを
「造りの良い建物、仕立ての良い服」としましたが、

建物と洋服の「厚み」みたいなものについて
書いてみたいと思います。

とはいえ、「厚み」と言っても、物理的な厚みから、
中身が詰まった「安心感」のようなものまでね。

何度かお知らせしていますが※
1年ほど前=昨年12月に自宅兼事務所の引越をしました。
東京都の練馬区上石神井(西武新宿線)から、
夫婦で杉並区荻窪の天沼地区(中央線・丸ノ内線)へ。

しかも、持ち家だった庭付き一戸建てから、
あえて分譲の新築・中古マンションの購入ではなく、
賃貸マンションを選択。

理由としては、シニア年齢に入った夫婦として、
子供二人も大きくなったことだし

これまでの「3階建ての大きな庭付き住宅」と、
今後(何年後になるかわからないけど)
お世話になるかもしれない「ラスト」の介護系施設との
「間をつなぐ」ミニマムな住まいがあってもいいかなと。

年に3度ほど植木屋さんに入ってもらう庭の手入れ、
収納場所があるだけ入れている荷物などに、
ちょっと疲れて(苦笑)。

山のような本や書類、洋服も廃棄して、
なるべく身軽になりワンフロアーのマンションへ。

過去のことは頭の中だけの思い出にして、
今を生きようと(なんて言うとカッコつけすぎですけど!)。

さて、前置きが長くなりましたけど、
夫婦二人で移ったマンションは、広さ88平米。
角部屋で、すべての部屋にベランダがある。
6階建ての3階部分、住民も60家族程度の
大きくはないマンションです。

何十階建てなんていうタワーマンションには、
絶対に住みたくなかったし…。

そして、この移り住んだマンションは、
入居時にすでに「築33年」の古さ(1990年の竣工)。

だからもういろんな所が痛んでいるし、部屋の床も、
当たり前ですけど多数の人が住んできた影響で、
へこんだり傾いている部分さえある。

でもね、生活音とか水の流れとか、
ほとんど気にならないほど静か。

そして、これは本当に気分なんですけど、
建物全体に「安定感」がある。
そしてそれは「安心感」につながる。

この物件を仲介してくれた方の推測では、
日本経済がバブル絶頂期の時に建てられたので、
(ちなみに、バブル景気とは
1986年から91年頃までと言われています)
設計も贅沢で、「造りがしっかりしている」そうです。

例えば、いい部材を使っている。壁も厚そう。
空間も(部屋の広さと言う以外に)ベランダや
ポストの大きさなど、スペースに余裕がある。

反対に昨今は、高層マンションも低層マンションも
見た目はすごく良いけれど、資材費の高騰や
人件費のアップで「切り詰めて造る」必要があるらしく、
10ミリの部材を8ミリ・7ミリに減らしたり、
内装の質を落としたり、同じ外観で部屋数を増やすため
例えば70平米を68平米にするなんて工夫も。

どんどん、小さめ・薄めにしているわけですね。

戸建てでも、建売住宅は特に、
絞りに絞り、削りに削ったペラペラの建物。
壁紙は綺麗だけれどすぐ剥がれたり、そもそも壁が薄い!

洋服もね、どんどん使い捨てになっていますよね。
十分に着られる品質のジャケットが数千円で買えてしまう。
それはすごいことだと感心しますけど、すぐに「へたる」。

何万だ、オーダーメイドだとは言いませんけど、
それなりの値段のものは長持ちするし、まさに
物理的にも心理的にも「厚み」のようなものがある。

引越で洋服も改めて見直して
(流行の変化という別の問題はあるものの、そして
すれたりくたびれたりしているものの)
長くきたものは、ちゃんとした生地と縫製ゆえに
「持っている・保っている」とあらためて感心しました。

私は、建築も洋服も、
多くを語る知識は持ち合わせていませんけどね。

1〜2シーズンごとに買い換えるのも考え方ですが、
基本的には「あまりに薄っぺらいもの」とか
「薄っぺらい考え」とか「薄っぺらい人間関係」は
嫌だなーと思います。

きょうは、古ーーーーいマンションに移り住んだけど
(関係者の方、ごめんなさいね!)
案外しっかりしていて、快適です。という経験から、

「造りの良い建物、仕立ての良い服」について
語らせていただきました。


※引越の経緯
【60代後半の断行:夫婦二人で引越へ】2023/12/02投稿

Blog:
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55120861.html

Facebook(BLと同文):
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02HKwgzsQdVjarCj1yXpu7aPqQpsiEpnqKF8x9bTSf5rfMndPtuJefA3QupcpMcS1al&id=100001246147727


工夫のないコメントは。

先に書いておきます。
きょうは、いつもよりだらだらと長いです!

しかも、「工夫のないコメントは(会話にならない)」
などと、貴重なコメントに対して暴言です…。

さて、私の場合、SNSの使い方とその経歴は、

◎登録・使用したもののいっさい見もしないもの:
・ツイッター(エックス=X)
・スレッズ(Threads)
・インスタ(Instagram)
・クラブハウス(Clubhouse)

◎たまに見るだけのもの:
・ユーチューブ(YouTube)
・ノート(エッセー風の読むnote)
・ボイシー(音声メディアのVoicy)

◎(本当はやめたいけど)連絡用に仕方なく使っているもの:
・ライン(LINE)

そして、
◎受信も送信も積極的に活用しているもの:
・ブログ(Blog)
・フェイスブック(Facebook)
・スタエフ(音声配信のスタンドエフエム=stand.fm)※

結局、この67歳のおっさん(じいさん)は、
各種SNSのうわべをかじりつつ、結局は
「比較的平和な」ブログ、フェイスブック、スタエフに
落ち着いたというわけです。

ブログとフェイスブックだなんて、まさにオワコン。
トレンドメディアと、まるで反対です。

さらに、BL、FB、FMの3つが、
私の場合は「同じ内容の使い回し」という省エネの
ていたらく…。結局、まとめて1本です(苦笑)。

ただし、コメント欄は、当然 それぞれにあります。

SNSのコメントは、
過激なエックスを筆頭とするアンチコメントとか、
訳わからない一方的長文とか、
小心者には耐えられませんよね。

世の中、そしてSNSでも、
「いろんな意見があっていい」と思うものの、

語り合うより「罵倒し合う」「攻撃して満足」
そしてお互いの「立場や文脈」を理解しないで始まる
「まるで噛み合わない会話」は、なんとも勘弁です。

「脊髄反射」なんて表現されるように、
ちょっとした言葉尻や単語に(それも誤解して)
噛みついてきたり。

と、優等生的な語りをしたところで…

不快に思われる方がきっといらっしゃるであろう
攻撃的なことを書いてしまいますが…

「コメントの仕方って、安易だよねー」と。

例えば誕生日のフェイスブック。

私も「おめでとうメッセージ」をいただくのですが、
ほぼ「おめでとう」ワードに、
ハートマークや花束が付いているだけ。動画もあるなー。

何十といただいて、うれしいですよ。
それこそ皮肉ではなく。
それらの一言は、「花束」とか「乾杯」、「パーン」と鳴る
クラッカーみたいなもので、送ることに意味がある。

それでも、「ひとこと書くなら」「ひとこと添えてよ」
と思うのですよ、その人なりの一言を。

53歳の人にコメントするなら、「おめでとー、絵文字」
だけではなく「祝53歳、35歳と思いましたよー」とか
(オヤジギャグ!? 失礼)
「おめでとうございます。会ったのは3年前でしたっけ」とか。
「明日の会議もよろしく」でも。

とにかく、何らかの「その人なりの情報・意見」
「その人なりの言葉」があったらいいのにと思うのです。

私なんか、こうした捻くれ者なので、
それらの返信に際しても、
同じようなメッセージには「まとめて一括返信」
しかしませんけれど、

几帳面な人は(いや、大抵の方は)、
すべてのコメントに逐一 回答してますよね。

「おめでとう(ハート)」と言われたら
→「ありがとう(別の絵文字)」

「川島さん、おめでとう」
→「うん、ありがとう。京子もね!」

とか 返信をがんばっているうちに、
疲れたのかネタ不足になったのか
「ありがとう、絵文字のみ変化」とかね(笑)。

もちろん、そうして祝ってくれる、
記入してくれる気持ち自体ありがたいですよ。
繰り返すけど、私だってうれしい。

それでもね、紋切り型の文面だけなら
「いいね!」を押すだけでいいじゃないですか。

冷たい!?

年賀状で
(昨今は減ってきて自分も出していませんけど、)
印刷した年賀状に「今年もよろしく」だけ
手書きで加えるくらいなら、
それも印刷したら、と思うのと同じで(苦笑)。

コメントとはコミュニケーションだから、
何かしらの変化はつけたいと、私は思います。

それを、「職業が広告制作のコピーライターだから」
と言われたら、そういう部分もあるかもしれませんが。

グループ欄やコミュニティの投稿でよく目にするのが、

「いつも素敵な投稿をありがとうございます。
川島さんが言っていること、共感します。
私もがんばります」とかね。

勇気を持って書き込むことで、相手を応援し、
自分も高揚させていく気持ちはわかるんですけど、
文面で何も語ってはいない。

特に主催者が人気者で、先生的カリスマになるほど、
コミュニティとしての「よいしょ」が多くなる傾向にあるし。

「川島さんは、
・なになにと
・なになにと
・なになにと言ってますが、まさに共感です」

みたいな書き込みは、あんたはキュレーターか?
本文見ればわかるよ、と。

最悪なのは、コメント文の相手先名
「川島さん」の部分を変えただけの文言を、
いろんな配信者に「使い回し」している人。
なんなんだよー と思います。
安易なSNS営業ですよね。

はい、
本日は、「コメント欄ってなんだろーねー」ということで、
「ちょっとは考えたら?」という
斜に構えた暴言を、だらだら書かせていただきました。

理解あるコメントをお待ちしております???


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Profile
◎川島 孝之(Kawashima Takayuki): 株式会社リプル(RIPPLE Inc. Tokyo Creative Agency)代表取締役・クリエイティブディレクター・コピーライター。

◎1957年3月生まれ。早稲田大学商学部(マーケティングゼミ)を5年で卒業後、1980年第一企画(現ADK)入社。6年の勤務ののち、制作会社11年を経て、1997年(株)リプルを表参道に設立。

◎2016年1月、表参道のオフィスから、西武新宿線 上石神井(練馬区)のホーム・オフィスに変更。さらに2023年12月、中央線・丸ノ内線 荻窪(杉並区)に移転。
ブログのタイトル「表参道の小さな広告屋から」を、リプル川島の「小さな広告屋から」に変更。

◎CD(クリエイティブディレクター)C(コピーライター)として、企業の魅力を整理整頓し、ブレーンのグラフィック&Webデザイナーと共に表現化しています。

RIPPLE(リプル)とは英語で「さざ波、波紋、波及」のこと。スローガンは「中心から広がる」、ミッションは「愛が伝わる」。

【実績の一部】 カルビーじゃがりこ(パッケージ)、ビデオリサーチ(ロゴ・Webサイト・インナーツール)、日立化成(カタログ・インナーツール)、介護のらいふ(ブランドブック)、武蔵高等学校中学校(学校案内)、アルカダイアモンド(広告・販促物)オークラヤ住宅(広告・販促物)、翻訳専門校フェロー・アカデミー(学校案内)、アドビ(会社案内)等
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2012-10-25

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