私としては珍しく、二日続けての投稿。
昨日の「書き続けるとうまくなるよ、誰でも」と
内容は違いますが、「文章に関わる話」です。
一言でいうと、皆さんが
生成AIにコピーライティングを頼んでも、
「ヒントにはなっても、そのままは使えないよ」ということ。
私が、広告制作の隅っこにいる爺さんとはいえ、
プロの立場としてのミニ考察です。
私自身、チャットGPTとGeminiは毎日使用しています。
主に文章の添削や調べ物用で、Google検索は激減!
(X系のGrokは未使用なので話がずれていたらすみません)。
そう、この1〜2年で、
AIによる文章作成は一気に一般化しました。
まさに爆速的進化です。
私が仕事で関わるクライアントさんも、
川島にコピーライティングを依頼している手前、
紳士的で遠慮した言い方ではありますが…
「こちらでも、ちょっとコピーを考えてみました。
これ、川島さんはどう思われますか?」なんて。
A4の出力用紙にキャッチフレーズ案が10本ほど並んでいる。
(キャッチ:広告コピーの中でも大見出しにあたる部分です。)
「これが候補としていいと思うのですが…仮ですよ仮!
川島さんのフレーズも拝見して」なーんておっしゃいますが、
私「ダメです、使えません!」(笑)。
プロのコピーライター目線で見ても
「確かにいい線行ってるものもあるし、ヒントにはなる。」
しかし、それがなぜ広告コピーとして、
特にキャッチフレーズとして決定的に違うのか!?
まずは、AIへの頼み方・入力の仕方の前提として:
1_プロンプト(指示や命令文)が明快でない。
「良い質問が良い回答を引き出す」と言われるように、
プロンプトには整理力が求められます。
商品を知っているからと言って解説文が書けるとは
限らないように、ここに
「企画制作のプロ」が存在する理由があります。
2_多数の中から「選ぶ」能力が足りない。
コピー案でもロゴのデザイン案でも、
AIはいくらでも並べてくれます。
しかし、そのどれを選ぶのか・組み合わせるのか、
質問の明快さと共に「回答のチョイス」が難しい。
ふさわしくない案を選んでしまってはアウト!です。
ここまでは前提。
それらに注意したとしても、AIが作るコピーに欠けている点。
それは…
3_デザインやレイアウトをまるで考えていないこと!
広告コピーは、絵柄とワンセットで成立するもの。
「行替えのリズム」を含めて「文字はデザインの一部」です。
例えばAIが、こんな一行を提案してくれたとします。
『美味しいのがいいね、楽しいのがいいね、A社のお菓子大評判。』
言ってることも、言葉のリズムも、気に入ったとします。
でも、そのフレーズを1行ではなく3行に割るだけで
印象が違います。さらに
「美味しい」も「楽しい」もひらがなにして揃える。
おいしいのがいいね、
たのしいのがいいね、
A社のお菓子大評判。
あるいは、会社名はそこには書かず、
「大評判!」をどんと大きく置いて、サブで小さく
「おいしいのがいい、たのしいのがいい。」と
添えるだけで、見た目が変わる。
(大文字で)大評判!
(小文字で)おいしいのがいい、たのしいのがいい。
点や丸、行替え。
これらの視覚的センスは、人間にかかっています。
もちろん、AIへの頼み方として
「何文字程度の短くてリズムの良いフレーズで」とか、
「そもそもアレンジするのは生身のデザイナーの仕事だから」、
「デザインを含めてAIに任せる」のもありでしょう。
しかし、「キャッチフレーズは絵柄の一部である」という
「広告制作的な視点」がないと、良いフレーズは作れません。
4_企画書の文章とコピーの違い
AIのキャッチフレーズ案は、
PowerPointやWordで作成した企画書に貼る
「フレーズ」としてはこなれたものを出してくれます。
しかしそれはプレゼンテーションとして「読む・説得する」
文章であって「見る・感じる」文章とは違う。
優等生の書いた文章が生成AIとするなら
(危ないフレーズは出てこない!)、
劣等生でも時に勢いがある落書きが生身の広告屋の文章。
昨日の投稿で、私がコピーをまぁまぁ書けるようになった
経緯を述べましたが、
企画書の文章は書けても、そのままコピーにはならない。
企画書と広告の間には、高い壁があるのです!
視点を変えると…
5_倍速再生や飛ばし見(スキップ)では消えてしまう
「雰囲気」を含めて広告コピー。
これは「編集と広告の違い」にも似ています。
雑誌などの編集記事は「流れの中で読んでいく」もの。
対して広告コピーは、限られたスペースの中で、
倍速再生やスキップでは消えてしまうような
「雰囲気」を含めて機能させるもの。
例えば「ラジオCM」の場合でも、それは
カタログ的な商品の説明文とは違い、
語りの間(ま)やリズム、ナレーターの声質を含めて、
その20秒や30秒の「世界感・空気感」が表現です。
以上、キャッチーなまとめとならずすみません(汗)。
AIはすごいです。とても便利です。
でも広告コピーの「勘どころ」とは、まだ違う。
きょうは、そんなお話でした。
**********
★過去の関連記事
【広告制作は、触媒や巫女だなぁ】2025/11/21
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55169050.html
昨日の「書き続けるとうまくなるよ、誰でも」と
内容は違いますが、「文章に関わる話」です。
一言でいうと、皆さんが
生成AIにコピーライティングを頼んでも、
「ヒントにはなっても、そのままは使えないよ」ということ。
私が、広告制作の隅っこにいる爺さんとはいえ、
プロの立場としてのミニ考察です。
私自身、チャットGPTとGeminiは毎日使用しています。
主に文章の添削や調べ物用で、Google検索は激減!
(X系のGrokは未使用なので話がずれていたらすみません)。
そう、この1〜2年で、
AIによる文章作成は一気に一般化しました。
まさに爆速的進化です。
私が仕事で関わるクライアントさんも、
川島にコピーライティングを依頼している手前、
紳士的で遠慮した言い方ではありますが…
「こちらでも、ちょっとコピーを考えてみました。
これ、川島さんはどう思われますか?」なんて。
A4の出力用紙にキャッチフレーズ案が10本ほど並んでいる。
(キャッチ:広告コピーの中でも大見出しにあたる部分です。)
「これが候補としていいと思うのですが…仮ですよ仮!
川島さんのフレーズも拝見して」なーんておっしゃいますが、
私「ダメです、使えません!」(笑)。
プロのコピーライター目線で見ても
「確かにいい線行ってるものもあるし、ヒントにはなる。」
しかし、それがなぜ広告コピーとして、
特にキャッチフレーズとして決定的に違うのか!?
まずは、AIへの頼み方・入力の仕方の前提として:
1_プロンプト(指示や命令文)が明快でない。
「良い質問が良い回答を引き出す」と言われるように、
プロンプトには整理力が求められます。
商品を知っているからと言って解説文が書けるとは
限らないように、ここに
「企画制作のプロ」が存在する理由があります。
2_多数の中から「選ぶ」能力が足りない。
コピー案でもロゴのデザイン案でも、
AIはいくらでも並べてくれます。
しかし、そのどれを選ぶのか・組み合わせるのか、
質問の明快さと共に「回答のチョイス」が難しい。
ふさわしくない案を選んでしまってはアウト!です。
ここまでは前提。
それらに注意したとしても、AIが作るコピーに欠けている点。
それは…
3_デザインやレイアウトをまるで考えていないこと!
広告コピーは、絵柄とワンセットで成立するもの。
「行替えのリズム」を含めて「文字はデザインの一部」です。
例えばAIが、こんな一行を提案してくれたとします。
『美味しいのがいいね、楽しいのがいいね、A社のお菓子大評判。』
言ってることも、言葉のリズムも、気に入ったとします。
でも、そのフレーズを1行ではなく3行に割るだけで
印象が違います。さらに
「美味しい」も「楽しい」もひらがなにして揃える。
おいしいのがいいね、
たのしいのがいいね、
A社のお菓子大評判。
あるいは、会社名はそこには書かず、
「大評判!」をどんと大きく置いて、サブで小さく
「おいしいのがいい、たのしいのがいい。」と
添えるだけで、見た目が変わる。
(大文字で)大評判!
(小文字で)おいしいのがいい、たのしいのがいい。
点や丸、行替え。
これらの視覚的センスは、人間にかかっています。
もちろん、AIへの頼み方として
「何文字程度の短くてリズムの良いフレーズで」とか、
「そもそもアレンジするのは生身のデザイナーの仕事だから」、
「デザインを含めてAIに任せる」のもありでしょう。
しかし、「キャッチフレーズは絵柄の一部である」という
「広告制作的な視点」がないと、良いフレーズは作れません。
4_企画書の文章とコピーの違い
AIのキャッチフレーズ案は、
PowerPointやWordで作成した企画書に貼る
「フレーズ」としてはこなれたものを出してくれます。
しかしそれはプレゼンテーションとして「読む・説得する」
文章であって「見る・感じる」文章とは違う。
優等生の書いた文章が生成AIとするなら
(危ないフレーズは出てこない!)、
劣等生でも時に勢いがある落書きが生身の広告屋の文章。
昨日の投稿で、私がコピーをまぁまぁ書けるようになった
経緯を述べましたが、
企画書の文章は書けても、そのままコピーにはならない。
企画書と広告の間には、高い壁があるのです!
視点を変えると…
5_倍速再生や飛ばし見(スキップ)では消えてしまう
「雰囲気」を含めて広告コピー。
これは「編集と広告の違い」にも似ています。
雑誌などの編集記事は「流れの中で読んでいく」もの。
対して広告コピーは、限られたスペースの中で、
倍速再生やスキップでは消えてしまうような
「雰囲気」を含めて機能させるもの。
例えば「ラジオCM」の場合でも、それは
カタログ的な商品の説明文とは違い、
語りの間(ま)やリズム、ナレーターの声質を含めて、
その20秒や30秒の「世界感・空気感」が表現です。
以上、キャッチーなまとめとならずすみません(汗)。
AIはすごいです。とても便利です。
でも広告コピーの「勘どころ」とは、まだ違う。
きょうは、そんなお話でした。
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★過去の関連記事
【広告制作は、触媒や巫女だなぁ】2025/11/21
https://www.omotesando-ad.jp/archives/55169050.html






![365日 Charming Everyday Things 春/夏2013 ([テキスト])](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Pr1e5kOuL._SL160_.jpg)






















