上石神井の小さな広告屋から

旧名『表参道の小さな広告屋から』: 表参道で1997年にスタートした(株)リプル:RIPPLE Inc. Tokyo Creative Agencyは、 2016年初頭から川島のホーム・オフィス「練馬区 上石神井(かみしゃくじい)」へ。

広告制作・業界

遠慮せずクライアントに聞く。

広告(販促物全般)の制作進行は、
手描きやミニサイズのデザイン
〜 徐々に完成させていく過程を踏みます。

はじめから精緻なものを出したほうが、
クライアントさんはわかりやすいし、
担当者が上司〜役員に説明しやすい。

しかし、完璧をもとめることが行き過ぎると、
広告代理店が下請けのプロダクションに
「提案=プレゼン」用の「形式重視」の作業を振り、
徹夜となるような事態に!

提案が3案=「◎△□」あるとして、
◎は太い丸か細い丸か、クレヨンで書くのもいいし
筆文字もいいな。三角は… と切りがない。

そんなことより、さっさとクライアントに行って
(特にオーナー社長さんと会える場合は)
すごく大雑把な書類で「◎△□」を問うてみる。

社長さんは即「あー!△だね」とか、
「少なくとも□はないな」と言ってくださる。

そこからデザイン・コピーを進行したほうが、
どれほど効率がいいか。

金額面を含め、効率化する部分、じっくりつめる部分。

クライント、私、外部スタッフ。
その誰もに対して「空回りの仕事」はしたくないです。

言葉は置き所。

まがりなりにも37年仕事をしてきた
広告コピーライターとして思うのは、

「言葉」は「置き場所」が大切だなー、ということ。

コピーライターの講座や先輩から教わる
「何を言うか、そしてどう言うか」は大原則ですが、

ただ文章を練るだけではだめで、それが
「どこに置かれるか」に気を使わないと、
すべてがだめになる。まったく伝わらない。

例えば(極端な例ですが)表紙に書くべき言葉を、
裏表紙にはめても意味がないですよね。

新聞広告のコピーを、Webにはめても
ノリが違うかもしれない。

媒体(メディア)の、どこに、どう入るのか。
その「はまり具合」を考えての微調整。

そのためには、フレーズ同士の順番はもちろん、
ビジュアルとの関係、さらに余白の活かし方、書体など、
「読ませる空間」を意識したデザインが必要となります。

(だから、読ませることや伝えることへの意識が低い
デザイナーとは組めない。)

レポート、企画書、編集的な読み物等、
読者が「読む意識で読む」文章とは違って、
コピーライティングは「通りすがりの人にも」
興味を向けさせる「置きどころ」や「流れ」が重要。

人は、気分と空間で読んでいる。

そもそも論。

私とデザイナーで、クライアントさんへ。

いつもは、私たちと宣伝部、及び
営業担当者(プロジェクトリーダー)だけの
5〜6名の会議ですが、
本日は「つめ」の段階ということで
「関係者に同時に説明しコンセンサスをとりつけよう」と
大きめの会議室。

総勢15名がテーブルを囲み、
スライド映写もある「いかにも会議」の臨場感!

でね、出たんですよ〜。おばけのように

「そもそも、これでいいんだろうか。」という意見。

私とデザイナーはもちろん、
プロジェクトリーダーさんが固まった。

ここまでの積み上げは何だったのか!?

いやはや。
実写の会議風景に、アニメの吹き出し
「苦笑」「汗」が重なって見えました。

そこから議論を重ね、
私がホワイトボードに書きなぐり …

結果、これまでの努力を無駄にすることなく、
私が整理した「微調整」で進むことになりました。

ふーーーーーっ。

いまさらの「そもそも論」。

でも、この場で原点にかえって検討したからこそ、
より明確になったとも言えます。

企画は、そして仕事は、はてしない。

ありゃ、創立20周年を忘れてた!

二日前、7/14(金)は私の会社
株式会社リプルの「創立20周年記念日」でしたー。

すっかり忘れていて、
その日のBlog&Facebook記事は
他人のメール打ち間違いをネタにした
「お疲れさまでございまちゅ」という軽いやつ!
ちゃんと20年間をしみじみ振り返ればよかったなー。

1957年(昭和32年)3月に生まれ →
早稲田大学高等学院〜早稲田大学商学部 5年 →
1980年に新卒で広告代理店 第一企画(ADKの前身)
に入り → 6年ほどいて →
グラフィック系の制作会社11年 →
1997年(平成9年)に独立。40歳。

そしていま、 2017年 還暦の60歳。

おー、数字並びがきれいな20年!

20年の間には、さまざまな社員の出入りがあり、
瞬間風速ではバイトを含めて最大10名、
おおむね4名程度でやってきましたが…

2年前に表参道の事務所を閉め、ホームオフィス化。
私(代表・CD・C)と総務経理女性だけの会社に。
お互いの自宅(15分で会える)で連携しています。

クリエイティブ作業は、私の企画・ディレクションのもと、
外部のデザイナーさんや、時には(私もコピーを書きつつ)
外部のコピーライターさんと協業。

そんな感じで、忙しく、楽しくやっている日々。

創立20年ねー。へー(笑)。

「いいものを作る」チャレンジ心は忘れないで、
でも、静かな川の流れのように自然に行こうと思います。

ちょっとしたリプル(ripple:さざ波、波紋、影響)を
残しながら。

濃縮する仕事。

本日の打合せは、女性経営者の方からの
会社概要冊子のオリエンテーション(初回の聞き取り)でした。

4時間にわたる話し合い(!)で見えてきた方向性は、
総合カタログ的な紹介ではなく、
企業・サービスの「考え方=経営者の想い」にしぼった
「ブランドブック」的な作り。

「なるべく明快に、シンプルに」とのご要望。

「自分でいくらでも語れるけれど、
それをあらためて構築し直し、
さっと読んでも“伝わるカタチ”にしてほしい」と。

どんどん削ぎ落としていく、
省略していく作業と言えますけど、ニュアンスとしては
「濃縮する・凝縮する」が近いかな。

まさに「絞り込む」作業。

けんめいに、頭しぼります!

お疲れさまでございまちゅ。

広告代理店の営業から、
「お疲れさまでございまちゅ」で始まるメールが来た。

彼はそんなキャラではないし、
私とそんな関係でもないので、たぶん打ち間違い。

パンフレットの修正をお願いしていた男性デザイナーからは、
「添付のように、直しましたしました」。

きっと、連日の暑さと湿気のせい。

何年でも使える販促ツールを。

正確には、「何年かは」ですけど。

少なくとも3年〜5年、
できれば10年を超えて使えるツール。

私が企画制作関わった販促物、特に
会社案内やブランドブックなどの小冊子は、
毎年すこしずつ改訂しながら、
長年使っていただけるケースが多いです。

昨日ご紹介した「某社の製品紹介ブック」のように、
たとえ我が社から離れ、クライアントさんの側で
(&他の制作会社で)作業しても、
基本形はキープしている。

もちろん、マス広告、セールスプロモーション目的など
「短期決戦ツール」もありますけど。

「その会社やサービスの本質」を、
「何も知らない方にも伝える話法」を発見できれば、
そうそう作り変える必要はない。

だから、たとえ最初に苦労しても
(ご一緒に練る時間とお金をかけても!)良いものを。

ま、こちらの商売としては
・改訂作業では、あまり制作費はもらえない。
・増刷の印刷手数料もわずか。
ではございますが。

何年でも使える販促ツールを。

本日は、「Facebook広告にでもすれば〜」という、
ほとんどPRネタでした。

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関連記事:
なくなった仕事が、まだ残っていた。2017/07/11

なくなった仕事が、まだ残っていた。

意味がわからないタイトルですね、すみません。

某一流企業さんから、
5年ぶりくらいに声がかかりました。

本社のロビーにうかがうと、
ラックには私が手がけた冊子 ……
に「似たようなもの」が。

私が発案し、デザイナー、イラストレーター、
コピーライターと作った冊子が、
かなり編集されて そこに。

しかし、サイズや色合い、冊子の骨子は同じ。

予算や、クライアントさんの組織体制の中で
我が社から離れていった仕事。

それでも …… その血統は残っていた(笑)。

なつかしいような、うれしいような、さびしいような。

でも、また「別の新たな制作物」で呼んでいただけたこと、
昔、自分が手がけた「基本形=コンセプト」が
生きていたことに感激。

クライアントさんの言葉
「おかげさまで、冊子のロングセラーです。」

日々、一所懸命に仕事すれば、悪いことにはならない。

冊子はサイズ。

印刷物を作るとき、それが
リーフレットでもパンフレットでも
会社案内でもブランドブックでも …

企画・コピー・デザインは言わずもがな、
案外… というかすごく大切なのは、版型=冊子の大きさ。

Webと違って、「手にとってながめる」ものですから、
紙質とサイズが「印象に大きく」影響します。

今日のプレゼンテーション先では、
私が提案したサイズに対して社長と担当の方が
「うーん、ちょっと小さいかー」
「でも、B5やA4じゃ〜 普通でいやだしねー」。

いきなりそこにこだわってくれるクライアントさん、
好きだなぁ。

「中身が大切」と同じくらい「見た目が大切」。

その典型が、冊子のサイズです。

担当者との相性は?

広告代理店さん経由のお仕事で。

代理店のプランナーの方によると、
クライアントの担当者は癖の強い人らしい。

「仕事ぶりが失礼」等ではなく、
その「模索している世界」が独特で、
話しを合わせるのがけっこう大変とか。

私が、「そういう人と自分が直接顔を合わせたら、
意気投合するか、一気にケンカ別れになりそうですねー」と
冗談で言ったところ

「そうなんですよー。
くせのある人どうしを対面させるのは、
どうしようかと思って」と。

え … 先方はとにかく私のことも!?

こんなに、はいはい言うことを聞く
素直なクリエイターはいないのにねぇ。

あ、違う?

添削。

広告(販促物全般)の仕事は、
広告主(クライアント)に、こちら側のアイデアを
チェックしてもらうことによって進行します。

きょうは、某クライアントと2時間、
パンフレットの文言を「一字一句」点検していました。

お互い大変だけど、
「あー、いいですねー、その言い回し!」等
頭を突き合わせて(顔を突き合わせて?)
「一緒に練る」楽しさ。

相手は「その分野」のプロで、
私には「にわか勉強」の知識しかありませんが、
こちらは「第三者にわかりやすく伝える」
プロでありたいと思っています。

過去、東大等の難関大学への進学率が高い高校の
学校案内を担当した時は、
校長先生や国語の先生と対面しながら、
文面を練ったなー。

劣等生だった自分が、一流の先生に
「いや、この場合は」なーんて言っている不思議。

日々、添削。

束見本。

「つか」みほん
と読みます。

パンフレットの印刷の前に、
「実際にどんな大きさや、ページ送りのイメージになるか」を、
出力紙(本番の用紙とは違いますが)を切り貼りして作ります。
「ダミー」とも言います。

ごく一般的な「A4サイズ×数ページ」のものなら、
仕上がりのイメージがつきやすいのですが、
観音(かんのん)=折りこんで巻いた仕様なんかだと、
めくった時の雰囲気(目線のリズム)がわかりにくい。

束見本の手作りは、
クライアントさんに理解していただくのはもちろん、
デザインの途中では「まわりに余白のある紙で」
見ていますので、「まわりをカットしたらどう見えるか」の
検証にもなり(これ、ものすごく違って見えます!)
制作者側にも重要な過程です。

… という束見本ですが、作るのめんどう!

1年半前まで、デザイナーを抱えていた時には、
「これ作って〜」と横で頼めたのですが、
いまは自分で切っている(ワハハ!)

プロジェクトを組んでいる外部のデザイナーさんに
頼むこともありますけど、ちょっとしたダミーは
自宅オフィスで出力して(プリンターはプロ仕様)
自分で工作。

明日、お会いするクライアントさんにも、
「ほーら、こんな感じになります」とお見せします。
ちょっとカッティングがぎざぎざだけど(汗)。

資料に埋もれなくても。

土曜日。自宅での企画作業。
(まぁ、近年はいつも自宅がオフィスですけど!)

気分転換に、わざと遠目=徒歩15分のファミレスへ。

MacBook Proを開いて、
リュックから資料を取り出そうとして…

封筒ひとつ、まるまる資料を忘れた!

あーあ、と思ったけれど、
一部の資料はMacにPDFを取り込んであるし、
ざくっと考えるのに、概要は頭に入っているし。

冊子の現物や出力した資料をずらっと並べ、
ペンで記入しつつ確認するのは、すごく大切な作業。
画面をスクロールし、資料を切り替え…は非効率です。

それでも、「たくさんの資料」に依存しないほうがいい。
エッセンスはほんの一部。

骨子がいちばん、細部の検証はにばん。
(細部も見落とさないことも真理なれど!)

そんなきょうこのごろなので、
紙の資料や本、名刺を捨てることが一気に加速。

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関連記事:
名刺をごそっと捨てた。2017/06/15

値引き客は相手にしない。

広告屋を37年やっています。

(1980年に大学を5年で出て)準大手の広告代理店6年 →
10名程度のグラフィック系制作会社11年 →
独立して数名の事務所を表参道にて18年 →
練馬区上石神井(西武新宿線)の自宅オフィス2年。

企画・コピー・デザインの苦労や、
クライアント・外部スタッフ・社員との関係はもちろん、
「商売のかなめ」である「見積と請求」が
めちゃ大変です。

「ソフト料」は、ほんと決めにくい。
士業の先生のように「1時間いくら」にしようと
試みたこともありますが、
本格的なコンサル時間はとにかく、
見えない作業にどれほど割いているかは計算しづらい。

だから毎回、見積には苦労します。

でも、最近決めていることは…

提示額で基本的に折り合わない人とは仕事をしない。

例えば、「12,800円」と提示して
「800円 おまけしてください」とか、
「1万円になりませんかね」と言う方は、即 お断り。

800円に固執するわけではなく、
こちらの企画作業を理解せずに
「とにかく安く、値下げさせて」という雰囲気が
ぷんぷんの方とは、仕事をしたくないということです。

もちろん、どの企業にも予算とやりくりがありますので、
例えば
「128,000円はわかりますが、社内稟議上10万円として、
あとの補填は話し合いで」という方とは前向きに。

お互いの「価値」と「事情」を
きちんと共有できる方とだけ仕事。

そのほうが、精神的にも経営的にもうまくいくと実感。

プロの名刺デザイン。

名刺デザインはほんとうにいろいろで。
人の数ほど(企業の数ほど)名刺の顔があります。

「デザイン」と書きましたが、
何を記載すべきか、何にしぼりこむか、
謳い文句をどうするかも肝心。

真っ白な空間に、黒々した名前だけのものもあれば、
チラシのごとくセールストークや写真満載のものもある。

「人それぞれ」と思いつつ、私が
「素人、及び流し込みの印刷屋さん」の作成か、
「表現に気をつけているプロが関わったか」の判断をするのは、

・字組と
・誤記

ものすごく読みにくい級数(文字の大きさ)で、
電話番号もメールも「ぎちぎち」に組んでいる、
行間も「バラバラ」なのは素人さん。

さらに、「.」と「・」、「-」と「_」など
間違いがあったりする!

プロが関わる意義。

数センチ四方の名刺に、技と気遣いが現れます。

広告表現をあきらめた企業。

日経新聞をめくっていて、思ったこと。

かつては、意欲的な表現をしていた
某企業の広告が、つまらなかった。

文字組みはきれいだし、何もおかしな表現ではない。

しかし、カタログからもってきたような
キャッチフレーズは、
訴えたい事実を述べているものの、
そこにワクワクするものはない。

社内の稟議を通り、「合っているけど何もない」典型。

広告担当者は、戦ったのか、もう戦うことをやめたのか。

「広告クリエイターの浮ついた主張」なんていらないし、
事実を伝えるのが広告。

でも、広告とは、それだけではいけないと、
私は思うのです。

掃除機が走っている!

家でテレビを見ていたら、
赤い車が走るマツダのCM。

しかし、女性ナレーターが「掃除機のダイソン」の
声に似ていて、そして口調や、
CMのトーン(雰囲気、リズム)も酷似(こくじ)で。

私は、冗談ではなく、
「掃除機が走っているのか」と思ってしまった。

4年前の「浄水器クリンスイ」のCMもそうだったなぁ。
(過去記事を下段に記載)

ここまで印象に残り、他のCMに影響を与える
「ダイソントーン」を作り上げた宣伝関係の方々
(宣伝部や広告代理店、制作会社、そしてナレーター)
に拍手!

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関連記事:
クリンスイのダイソンCM、すご!2013/06/17

ネーミングは「ふたり」+αで。

10日ほど前に書いた、ネーミング考案に関する苦労。

ほぼ同時進行で2件あり、まさに
「寝ても冷めてもネーミングが気になる
=考えるだけじゃなくて、目に入るいろんな言葉が
ヒントとして頭を刺激する!」状態でした。

クライアントの担当者さんから何度も
「いまひとつ」とか「切口がどうも」と言われつつ、
ようやく「社内稟議と商標調査にかけてみる」
レベル にまでたどり着きました。

採用になるといいなー。

そんな「切りなき無限地獄」の
ネーミング開発ではありますが、
「大人数で寄ってたかって」考えたらいい
ってもんじゃない。(と、私は思う。)

「なんでもあり」な一方、
コンセプト(考え方の基盤)や、
その会社として採用する社内外への理由づけ、
和文表記・欧文表記の見た目、口に出した時のリズム、
言ってはいけない業界内の制約、
スローガンや広告表現とのからみなど…
けっこう計算する部分もある。

従って、クライアント社内で広く公募するとか、
広告代理店・制作会社のスタッフが知恵を出し合って…
は、あまり成果を産まない。(と、私の経験では。)

「こんなのどうかなー」という
ヒントとしてもらうのはありがたいですが、
基本はクライアントの責任担当者と、
依頼されたコピーライターが(守秘義務もあるし)
考えるべきことと思っています。

ただし、コピーライターひとりだとほんとキツイ。
今回は、2つのプロジェクトともに、
私以外に広告代理店のコピーライターさんがいて、
かなり発想が広がりました。

よーし、俺も負けないぞというライバル心も
ちょっとだけ燃やしながら(笑)。

ネーミング開発はプロのふたりで。私のスタンダード。

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関連記事:
ネーミングが頭を占める!2017/05/14


すきま広告産業?

弊社の最近のお客様には「規模でふたつ」あって。

◎大手企業さん:
ただし、テレビCMなどマス広告がからむ
キャンペーンは大広告代理店の仕切りなので、
代理店とほとんど組まないうちには来ず、
「一部の部署」からパンフレット等を受注。

◎個人事業主〜数十人規模の会社さん:
ここからの引き合いがかなり頻繁です。

こうした規模の会社では、
販促費にお金はかけられないので、
社長や社員の「手作り」のツールか
知り合いのデザイナーに
「お友達価格でカッコよくしてもらう」パターンが普通。

しかし、社内のパソコン手作り(素人でも立派!)
ではなく、プロのデザイナーが整えるだけでもなく、
「どうまとめよう、表現しよう」というお悩み段階で、
弊社に声がかかるようです。
お友達価格と比べたら、きっと何倍も高いですけど。

広告・販促物の工夫って、「大手会社だけのもの」と
思われがちですが、世間のイメージが確立していない
小企業ほど、ブランディングが大切。

需要はまだまだある、と感じています。

ものは言いよう「ジューシー」。

グルメ番組で「コラーゲンたっぷり」とか、
「外はカリッと、中はジューシー」なんて台詞がありますけど、

それって、ちょっとゼリー状に固まっていたり、
脂身過剰や油でギトギトなだけでないかい?

反対に、たとえパサパサだとしても、
良く言えば「さっぱりしていておいしいですねー」。

ものは言いよう、考えよう。

でも、自分のコピーライティングの仕事では、
紋切り型の「いかにものフレーズ」に逃げてはいけない。

「ますます加速化する現代において」みたいな(笑)。

工夫してなんぼ!ですからね。

わ〜い、新聞15d。

広告業界で言うところの15d=
新聞「15段」1ページ全面広告の依頼がありました。

代理店さんと一緒にアイデアを練るので、
私の企画やコピーが採用になるかどうかは
わかりませんが。

新聞広告、好きだなー。

今年の2〜3月には、別の代理店さんと、
別のクライアントさんの
5段(1ページの三分の一)×6回シリーズを出稿。

私のような「Webやスマホが登場する前から」
制作しているアナログ広告人にとっては、
新聞広告(まして15段)なんて夢の媒体、晴れ舞台!

その新聞広告も、昨今は媒体価値が下がり、
チラシをそのまま15段にしたような表現も
多くなりましたけど。

そのうえ今回うれしいのは、
何年もごぶさただったデザイナーさんから、
「参加してくれませんか」と声がかかったこと。

楽しんで、苦労しよう!

ネーミングが頭を占める!

どんな企画制作の仕事も、「四六時中考えています」
とは言いませんが、いつも頭の片隅にあります。

それが、ネーミングの場合は「頭の占有度」が一気に上がる!

ネーミング考案は、コピーライティング以上に、
やってもやっても切りがない。
生活のあらゆるところで「言葉と切口」のヒントが目に入る。

新聞をめくっても、電車に乗っても。

「FACEBOOK? あー、Face、Facial、
◯◯◯ブックっていうのもありか」なーんて。

しかも、いまは別クライアントの案件が2つ、同時進行中。

れれ、どっち考えてたんだっけ。

なんだ、資料、あるじゃん。

JR東日本の広告
「そうだ、京都、行こう」のリズムで…

「なんだ、資料、あるじゃん」。

広告・販促物の制作は、
クライアントさんからのオリエン
(オリエンテーション)で始まります。

どんな意図で、どんな課題で、
どんなものを作りたいか。
市場環境やライバル、ターゲットはどうなのかなど。

そのために話をうかがい、資料をいただく。

その「資料」には、過去の制作物もあれば、
クライアント制作の企画書や業界動向の切り抜きなど。

でね、その「資料」が、
なかなか集まらない(いただけない)場合があるのです。

例えば会社案内の制作。
冒頭に入れる「社長あいさつ」の文面を、
オーナー社長さんから直接、ないし、
担当者の方からいただいても、そのままでは使えない
(伝わりにくい)場合がある。← 僭越ですが!

こちらで手直しをお手伝いするのに、
会社サイトを覗いてみるけれど、はっきりしない。

そこでいろいろ検索すると…

社長さんが業界誌(紙)の正月インタビューに
答えている記事が見つかって…
「おー、明快で良いことを言っているではありませんか。」

さらに、製品説明については、
会社が公式に用意したものより、営業の方が
「独自に作成した手作り資料」がわかりやすかったりする。

なーんだ、「いい資料、あるじゃないですか!」

いい「オリエン資料」が、
成果物のクオリティーを左右します。

「シンプル」と「いかにも」の違い。

なるべく、わかりやすい文章で、
短く読みやすい広告原稿を作りたいと思っています。
(このBlog&Facebookはともかく!)

そのためには、平易な言い回しと文章のリズム、
デザイナーと共に文字の配置や余白(これ大切!)
についても工夫する。

最初は情報過多になりがちな文章を、どんどん削っていく。
(きざに言えば、身を削るように!笑)

そうして生み出す「シンプルさ」と似ているのですが、
一方に「いかにも」の表現があって。

写真に例えると、
「パートナーとして頼りになる会社」を表わすのに、
レンタルポジの「握手のアップの写真」を使うような。

要するに「紋切り型」。
でも、それは「わかりやすさ」とも言えるわけで。

練ったシンプルと、安易な借り物。
想像力がふくらむ簡潔さと、そこで終わってしまう単純さ。

違いは、凝縮の濃さなのか、
オリジナル性なのか、文体なのか。

なーんてことを考えながら、
「ひとこと」で書けない難しさ。

「穴」おそろしや!

作家 村上春樹の「井戸=異界への穴」の話ではなく。

現実=日々の広告屋としての文字校正の話。

いろいろ修正を重ねたパンフレットに最後の最後、
簡単な直しの依頼が2箇所、2回のメールで入って来た。

私(クリエイティブディレクター)がお願いしている
フリーランスのデザイナーさんともメール共有しているので、
彼から「修正しましたー。これでクライアントに送りますが、
いちおう先にご覧ください。」のメールと添付。

よしよし、簡単な作業だし、
問題ないだろうけど、いちおうね。

がーーーん、1箇所まるで直ってないじゃん。

デザイナーは、クライアントからの
2度にわたるメールの一方を完全に見逃していた。

「いちおう」確認してよかったー。

「穴」恐ろしや。

手でめくる印刷物が好きだ。

スマホやパソコンの「デジタル画面」なしには、
仕事ができない、生きていけない。

電子書籍も悪くはないと思う。
トライしつつ、いまは見るのをやめているけれど。
やめた理由は、ドライアイ&老眼の入ってきた目で
「本を読む時くらい、画面ではないもので見たい」から。

紙の本や、紙の広告物・販促ツールが相変わらず大好きで。

私の作る物は比較的、
構成や用紙に凝った「印刷物」が多いです。

Webのデザインでも、そこに「どう触るか」という感覚。
ボタンを押す動作や、スクロールの感じにこだわります。

だからと言って、難しい画像変化のテクニックなどは
いりませんけど。あくまでシンプルに。

紙の一覧性、紙の質感。

それは、スマホべったりの10代にさえ、
響くことと思っています。
(と、思おうとしています。笑)

1〜2点豪華主義のおすすめ。

広告制作業の私の取引先は、
たまーーーに大手企業さんもありますけど、
たいていは中小・個人事業主のお客様。

広告・販売促進ツールづくりに、
多くの経費はかけられません。

そこで私が常におすすめしているのが、
「1〜2点は、見栄えの良いものを作りましょう、
プロの川島とね(笑)」というご提案。

ひとつでもしっかりとした印刷物があると
それがプレゼンの主役になって、
あとはクライアントさん自身の「手作り」でも
「付帯資料です」と見せられる。

さらに、最初に見せる1点だけでなく、
それをフォローする2点目までもが美しいとベター!

印刷も、ネット注文のプリントショップではなく
色校正を含む本格的な印刷所と用紙選定にする。

服に例えると、
「1点はいいブレザーを持つと基本になる」とか、
「靴にお金をかけると、ファッション全体が変わる」
ってのに似てるかな。

そのぶん、最初の1〜2点は、
量販店で買うより値は張りますが!

「きも」試し。

私の会社名の「株式会社リプル:RIPPLE Inc.」には、
英語で「さざ波、波紋、波及、うわさ話、企て」
の意味があります。

波紋が水面の一点から広がるように、
アイデアもお客様との関係も、
小さいながら「ここから」広がっていくきっかけに
なれれば… という思い。

だから、中心となる考え方=コンセプトから考える。
つまり「きも」のところから考える。

そうした意味では、毎日が「きも(肝)」試し(笑)!

提出するたび、ドキドキする。
冷や冷やする。

昨日は素晴らしい技術を持つ工場さんの理念ワード、
きょうは個人で事業を立ち上げる方の案内パンフレット。

両案件とも「いいですねー」と言っていただけて…

お墓を抜けて一息ついた気分。(← すごい例え!)

以上でお揃いでしょうか?

飲食店で、一通り飲み物や料理が揃った時に出る
店員さんの台詞「以上でご注文はお揃いでしょうか?」

文字通り「注文の品は揃いましたか」の確認とともに、

「もう、もれはないよね?」
「デザートや追加の飲み物は別として、
これで完了にしていいよね?」

ね、ね、ね! と迫るニュアンス(笑)。

広告制作業の私としては、これをクライアントに言いたくなる。

「以上で、お揃いでしょうか?」

当初の注文や、スケジュールや、予算からしたら
「これにていったん完結」のはず。
それが … えーっ、まだ直しや注文があるのですかー?
別料金のデザートではなく!

なーんて。

本来なら「見事」完結し、
素直に「お味、いかがでしたでしょうか」
「そうですか…気に入っていただけてなによりです」
と素直に申し上げたいところですが。

お店とお客様の関係。

あ、我が社は基本的には
素晴らしいお客様に囲まれていますよー。

「店はお客が作る」… まさにその通り!

川島さんて、デザインしないんだ〜!?

最近知り合った女性から
「チラシの相談がしたい」と打診され、
お会いして「進め方」についてご説明した時の台詞。

「えー?川島さんて、デザインしないんだ〜!」

つまり、その方としては、
「広告(販促物)を作る川島は=自分でデザインする人」
と思っていた。

私もびっくりしましたが(笑)
一般の方の認識は、そういうものかもしれませんね。

「広告制作=テレビCM作っている人」みたいに。

川島は、「デザインしたもの」を成果物として作るけれど、
自分だけでは簡単なワープロ打ち程度しかできない。
専門の「デザイナー職」の方に頼んではじめてカタチになる。

私はそのための全体の方向性=企画のようなものを考えて、
スタッフ組をし、対応する。
私の肩書「クリエイティブディレクター」を説明するのに、
しばし時間を要しました(わかってくださったかなー?)

でも、自分の仕事ぶりを「あらためて見つめ直す」
良い機会でもありました。

狭い「レイアウト」だけのデザインではなく、
広くいろいろ工夫する「デザイン」のご用命、お待ちしています。

穴掘り仲間と。

(昨日の続きです)

自分ひとりで穴を掘る作業も大変ですけど、
そこに仲間のクリエイターを「引き込む」のも、
いろいろ難しい部分があります。

言われたまんま「ちょこちょこ」で
お茶を濁すような人たちじゃないし(苦笑)。

クライアントとクリエイターの間にはさまれて、
右往左往したりするのが
CD(クリエイティブディレクター)職!

外部のデザイナーさんやコピーライターさん、
イラストレーターさんなどに
「ここを掘ってみましょう」
「ここがクライアントの希望するポイントです」と
一緒に汗水たらして堀り進めても…

クライアントから
「えーっ、ここを掘っちゃたわけ〜っ?
ぜんぜん違うじゃない」と言われ。
たとえクライアントからは評判でも、
世間的な反応がかんばしくなかったり。

そんなこんなの穴掘りチームが、きょうも行く。

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関連記事:
穴掘り。2017/04/11

穴掘り。

毎日、いろんな穴を掘っている気がします。

「穴」と言ったけど、それは当然「例え」で、
「水中に潜る」と言ってもいい。

2009年6月、60歳の若さで亡くなった
著名なコピーライター(兼クリエイティブディレクター)
眞木準さんは、発想やコピーライティングを
「深い海の底にもぐって拾い上げること」と表現した。

眞木さんと同世代の作家 村上春樹さんは、
「井戸を掘る」という言い回しで、創作活動の難しさや、
自分の意識外にある(ないし内側深くにある)世界を表現した。

いずれにせよ、かなり「息をひそめて」
深くもぐることになります。

きょう打合せしてきた仕事は、まさに穴堀りふたつ。

ひとつは、ちょっと掘っただけでは解決しそうもない
なかなか骨の折れそうな穴。
でも、このまま掘る価値はありそう。

もうひとつは、なーんにも穴を掘る気もなく
「雑談で」会った方から、いきなりシャベルを渡された!

息があんまり続くほうではありませんけど、
続けて穴へと潜ります。

聞いて、選んで、アレンジして、置く。

私(株式会社リプル 川島孝之)の仕事って、
何なんだろうと考えた時、

職種で言えば:広告制作業、広告制作会社、広告屋。

肩書で言えば:(名刺上)
クリエイティブディレクター、コピーライター。

その他関連する職業ワードは:
企画屋、プランナー、プロモーター、プロデューサー、
コンサルタント、コーディネーター etc.

そんななか、ふと浮かんだのが
「聞いて、選んで、アレンジして、置く」という言葉。

・聞いて=クライアントの想いや事情を浴びるように聞く。
・選んで=その言葉やたくさんの資料から「コア」を見つけ。
・アレンジして=他人に伝わるように翻訳しなおして。
・置く=紙面(グラフィック)や画面(Web)に、
デザイナーに協力してもらいシンプルに配置する。

言い方を変えると「整理整頓、しぼりこみ、再構築、再定着」。

よく、「コピーや企画は、どうやって思いつくのですか?」
と聞かれるのですが、
(私の場合)すごい才能があるわけではなく、
とがったクリエイティブ作業をやっているわけでもなく、
時には外部のコピーライターさん、プランナーさんの力も
借りながら、答えを絞り出す。

でも、本質的な答えは、「クライアントの中にある」 。

それを、他人に伝わるように「ちょっとだけ翻訳する」
能力があるだけ。

まぁ、霊の言葉を伝える「いたこ」みたいなものか。
神通力はないけれど(笑)。

聞いて、選んで、アレンジして、置く。

日々、それの繰り返しです。
そして、悪くない毎日だと思っています。

誰の手柄か。

ヒット商品が出ると、

「あれは俺がやった」とか「企画に関わった」と
言う人が(実態以上に)出るそうですね(笑)。

パーティー等で初めて名刺交換したきりでも
「○○さん知ってる」〜「○○さん知り合い」〜
「○○さんは友達!」なんてのに、似てますね。

広告制作も、いろーーーんな人が関わる。

会議で一言も発しなかった営業さん
(プロジェクトに営業が何人もいる!)や、
ディレクションに一切関わらなかったお偉いさんまで
「それは私がやった」となる。

ま、チーム仕事って、そんなもの。
「いるだけ」で「重し」になる方もいますし。

若い頃、コピーライターとしての自分は、
社内の別のコピーライターや外部、さらに
「デザイナーから」いいフレーズが出ると、
感心しつつ、すこしは嫉妬があった。
「私のアイデアが採用されて」と言いたかった。

いま(還暦60歳)、
自分で相変わらずコピーを書きつつ、
クリエイティブディレクターという立場で
他人にお願いしていると、
良いアイデア・コピー(もちろんデザインも)を
出してくれるメンバーに大感謝!

どんどん出してもらって、自分は楽をしたい。
右から左で「オッケー!」と言いたい(笑)。

誰の手柄か?
個人の卓越した能力 × チームの相乗効果。

相変わらず、「それでも俺がいるから」という意識は、
ありますけど。

興味のないテーマでも。

屁理屈かもしれませんが、

クライアントが扱う商品に興味がなかったり、
自分では使用しない
(女性用品や高額商品で使用できない)ものでも、

広告のプロとして、「会社自体」には最低興味を持つ。

特に中小・零細企業の社長さんとの話は面白くて、
企業経営の想いと、その結集である製品は、
私(の企画制作物)を経由して、
どうにか消費者に伝えたい。

聞く人も、必ずしも「はじめから興味がある」
わけではないので、その人々の何人かにでも
ひっかかるような語りかけができたらいいな、
と思っています。

でも、やっぱり「入れ込めない」企業と商品は
ありますけど(苦笑)。

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Takayuki Kawashima


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日々の広告制作やビジネスについて書き連ねています。お付き合いのある方はもちろん、広告業界に興味のある一般の方も、読んでくれたらうれしいです。
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Profile
◎川島 孝之(Takayuki Kawashima): 株式会社リプル(RIPPLE Inc. Tokyo Creative Agency)代表取締役・クリエイティブディレクター・コピーライター。

◎1957年3月生まれ。早稲田大学商学部(マーケティングゼミ)を5年で卒業後、1980年第一企画(現ADK)入社。6年の勤務ののち、制作会社11年を経て、1997年(株)リプルを表参道に設立。

◎2016年1月、表参道のオフィスから、西武新宿線 上石神井(かみしゃくじい:練馬区)のホーム・オフィス体制に変更。
ブログのタイトル「表参道の小さな広告屋から」も、「表参道の小さな広告屋から→上石神井」(2016年.1月)/「上石神井の小さな広告屋から」(2017年.1月)に変更。

◎広告・販売促進に関わる企画・制作・ブランディングを、Webを含めた外部ブレーンとのチームで対応。「デザイナーだけではできないデザイン」をご提供します。

※現在の主なクライアント:ビデオリサーチ、日立化成、介護のらいふ、オークラヤ住宅、アルカダイアモンド、武蔵高等学校中学校、翻訳専門校フェロー・アカデミー 等。
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