広告・販促物の仕事をしていて、
お客様(クライアント)に言われがちなことは
「もっと文字や写真を大きく、多く、活発に
= 目立たせてほしい」という修正依頼。

「余白があるからこそ目立つ」
「色のない文字にも主張がある」
特に冊子の場合は「読む流れを考えためりはり」等に
納得いかないお客様もいらっしゃって(当然、好みも!)

それがね、私の場合。気付いたら
「もっと大きく」のお客様に、とんと会わなくなった。

当然、根本〜微妙な所までいろいろ直しはありますし、
川島さん、方向はいいですけど、
もうひと工夫ふた工夫ですねと言われることもある。
(ドキッ、おっしゃる通りでございます!)

それでも「なんでも大きく」客がいないのは、そもそも
そういう人が「私に頼んでこないから」だと気がついた。

広告代理店経由の仕事が完璧になくなり、
顔の見える相手との直(ちょく)しかしていない。
ご紹介の場合は、「最初の方」に作ったツールを
知人の方が気に入ってくださった場合や、
私の作品集を見てもらってからのスタートなので、
表現のタッチ(トーン&マナー)が大きくずれない。

クライアントさんのほうから
「もっとシンプルに。文字量 減らしましょう」
なんて言ってくるくらいで。

結局、買う気の人しか買いに来ない。
私と「合わない」人とは「出会わない ≒ 始まらない」。

ちなみに私の場合、
会社の実態より「もっと大きく見せたい」という
「はったり客」もいない。
どうも「等身大なりにどう魅力を見せるか」が
得意なようで、はったり表現はだめ。

いまさら確信する、商売の本質。

自己紹介はしても、売込みは無駄。
客層・客筋がすべて。
値段は大きくは(笑)関係ない。

商売とは誰もが相手ではなく、
私がお役に立てる人や会社と
(難しく言うと価値を提供・共感できる人と)
末永く切磋琢磨していくことなんですね。