きょうFacebookで、私の「お友達」が
何人も取り上げていた2つの事件:

1)電通の女性新入社員自殺、残業月105時間。
参考:YAHOO!ニュース(朝日新聞デジタルより) 2016/10/07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161007-00000116-asahi-soci

2)資生堂CMがネット書き込みの批判受けて差替か?
参加:The Huffington Post 2016/10/07
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/06/shiseido_n_12380748.html

広告業界の「労働環境」と、広告の「表現規制」の話ですが、
そこには「つながっている」体質が感じられて… それは、

内(下)には強いが、外(上)には弱い。

1)広告代理店はクライアントを神様とまつり、
べったりはりつき、よいしょ活動を続け、
かたや「弱い」社員や下請けの制作会社、フリーランスは
ばたばた倒れる。

2)一方、クライアントとしてはお客様は神様だから、
特に昨今はネット風評がすごい力を持つので、
ちょっと雲行きがあやしいと、すっと引っ込める。
企業がやたら及び腰=制作表現の検閲・自粛が過剰。

◎「FB友達」の記事に書き込んだ私のコメントを、
ほぼそのまま抜き書きさせていただきます。

1)

■「ブラック企業」という言い方が出回る前から、
広告業界はブラック企業体質。
電通のような広告代理店に加えて、
その下請けの制作会社はもっとキツイ。
そして物理的長時間以外に「強制されるか/自主性か≒
自分のリズムと喜びか」の精神性の差も大きいと思います。

■若い頃は質より量。ぐちゃぐちゃになって仕事漬けの時期が
あっていいと私は思いますが、
それと「慢性化した強制的長時間労働→心身の喪失」は区別すべき。
「働き方」や「働きがい」は永遠の課題ですけど…。
◯◯さんのおっしゃる「自分で負荷のコントロール」
「自主性」重要と思います。
良くも悪くも企業に賃金&残業代を払う余裕がなくなってきて、
「個人に任せる」風潮が出てきたこと、ネットの活用、
在宅勤務等をプラスに考えてね。

■それなりの規模の広告代理店→10名ほどの制作会社
→自分の会社…と35年やってきた私ですが、
リンク記事の実態、よーーーくわかります。
「なにがなんでもクライアント様べったり」の
(聡明なクライアントはばかにするくらいの)
広告代理店主導ヒエラルキーが、ブラック体質を作っている。

2)

■◯◯さんの、かなーりの長文と、
それ以前の分析作業(さすが!)にいいね!
CMに対していろんな意見があっていいけど、
差替と表現の萎縮には、反いいね!

■CMへの感じ方は人それぞれ。
特に明快な表現には反発する方も出るかもしれない。
しかし、それに及び腰になっていたら、
企業としてのメッセージ性や魅力は薄れてしまう。
明らかに配慮を欠いた表現でない限り、
それこそ「好み」で良いわけで(その企業を応援しない
=買わない)過度の及び腰は、検閲と同じ。
(種々の意見自体を否定するものではありません。
企業が、しかも一流企業が良いと思ったら、進めるべき。)

以上。

亡くなった、元 電通社員の方には心よりお悔やみ申し上げます。