書店でも目立つ所に置いてある
『HARD THINGS』を読みました。

ベン・ホロウィッツ 著、日経BP社。
原題『THE HARD THING ABOUT HARD THINGS』。

ネットバブルから一転した不況、大口顧客の倒産、
資金ショート、妻の呼吸停止…。
起業〜企業家、そしていまや最強投資家として
シリコンバレーのスター経営者たちに慕われる著者。

日本語版の解説者の方が「同じ経営者として、読んでいて
吐きそうになった」と言っているくらいのリアル感。

零細企業の私も、事業のハンドリングの不備や、
家族への不義理、社員との確執など
痛いところをつかれる描写が次々と。

読まなきゃよかった!と思うくらいに、
読んでよかったです。(なんだ?笑)

同じ日経BP社のベストセラーである
スティーブ・ジョブズが絶対的な信頼を寄せた
カリスマデザイナーの本『ジョナサン・アイブ』
原題『The Genius Behind Apple's Greatest Products』が、
スマートに描かれた苦労だとしたら、
『HARD THINGS』は、まさにどろどろの苦労。

登場人物が多すぎて(カタカタ・英語が覚えられない!)
混乱しますが、「経営なんて教えられない」と書きつつ、
苦労話に終わらない「具体的示唆」のある名著です。