石原慎太郎前東京都知事(80)が新党「太陽の党」を立ち上げ、
5日後には日本維新の会に合流しました。

新党は、必然的に「解党」。
たった5日の命だった「太陽の党」のネーミングとマーク。

誰が考えたのかなー。
コピーライターがからんでいるのかなー。
(ちょいと検索してみましたが、わかりませんでした。)

新生党(羽田 孜党首)の時は、
ブレーンとして著名コピーライターの眞木 準氏(09年に60歳で没)
が入っていたそうです。
◆このブログの過去記事:コピーライター眞木準さん、逝く。2009/06/26


「太陽の党」のネーミングは、
石原氏の作家としてのデビュー作『太陽の季節』を想像させ、
イキオイのあるいい名前だという意見があれば、
若い人はそんなの知らないし、大阪万博のシンボルである
岡本太郎氏の作品「太陽の塔」の印象のほうが強い…など両極。
YAHOO!NEWS(産経新聞より)2012/11/13

そして、日本維新の会(橋下徹代表)に合流したことで、
あっけなく幻の名前となりました。
YAHOO!NEWS(毎日新聞より)2012/11/18


広告屋である私の、「太陽の党」への感想は:

そうねー、悪くないネーミング(けっこういいネーミング)
「だった」と思います。

最近の党名
「みんなの党」「国民の生活が第一」「日本維新の会」「減税日本」
などに比べると、「すわり」がいい。

ネーミングは(政党名に限らず)
「キャッチフレーズ化」する傾向にありますが、「太陽の党」には
「自民党:自由民主党」「共産党:日本共産党」のように
昔からの「政党らしさ」の安定感と「今の軽さ」の絶妙なバランスが
あると思う。

しかも、ネーミング作りというのはかなり苦労するものですが、
「太陽の党」は、すっと発案〜決まったような気がします。
いくつか候補はあったでしょうが、最初から「ほぼ1点突破」の
「もう、これこれ!」的な決まり方。

提案を受けた石原氏も(自ら党名を考えたのかもしれませんが)
「あー、いいんじゃない」と即決!、
(腹の中では)「どうせ他党との連携で消えていくかもしれない名前だし、
第一弾アピールとしては、石原新党をあらわす、記者発表ばえがする
ネーミングじゃないか」なんてね。

政党も軽いが、ネーミングも軽い。
いまはそんな世の中ですね。