クライアント(広告の発注主)の「載せたい絵」や「言いたい言葉」を、
そのまま並べるだけではクリエイティブと言いません。

必ず、料理(アレンジやアイデア)がいる。

料理と言っても「ちょっとお化粧する」程度で成立したなら、それは
発注者側がすごく考えた結果の「ほぼできている」状態だったということ。

そうした例はまれで、明確なオリエンテーションがあったとしても、
クライアントは「何かが足りない」と思っている。
だから、プロに頼む。

クライアント自身のPowerPointやWordの「デザイン化」だけでない、
もっと根本のところを見て、「それでいいのか?」「足りないのでは?」と
考え続けることが必要です。

まして大雑把なオリエンからは、いろんなことを考えなきゃいけない!

…なーんて、なんだか偉そうな(そして下手な)経営指南書みたいですね(汗)。

要するに、「言われたまま」やっていたら、いったんOKはもらっても、
“クライアントの宿題”は残ったままになってしまうということです。

そもそも、クライアントは自分の企業や商品・サービスについて
詳しいけれど、「他人に=世の中に」どう言うかは素人さん。

だから、一緒に考える。こちらから逆提案もする。

「いちいちうるさいやつだなぁ」と、煙たがれる場合も
あったりしますけどね。

クライアントの意図をくみながら、要素をどう整理整頓し、
届くクリエイティブ、コミュニケーションに変換できるか。
そんな仕事の毎日です。