過激なタイトルをつけてしまいました。
同業者を批判する内容は、避けてきましたが…。

(でも、昨日の記事も危ない内容!?)

2年ほど前に書いたこの記事↓を思い出させる、
決定打みたいな低脳広告を本日見たので、つい。
低脳な広告。2008/06/14

タレント(特にスポーツ選手)が出てきて啓蒙する
官公庁の広告(政府広報)です。

上記の記事のように、有名スポーツ選手のプレー中の写真と、
スポーツ用語を組み合わせて、「注意をうながす」形式が定番。

例えば、相撲の白鵬が企業支援の広告で「残った残った」とか、
モーグル上村愛子が覚醒剤防止で「白い世界に負けないで」とか。
← 私の創作。ワハハ。

何が嫌いかって、写真(タレント)と、コピーと、訴求すべき内容が
うまくはまっているようで、「何も関係ないじゃない」ということ。
すごく重要な課題(啓蒙すべきこと)を、
タレント(いくつもの広告代理店から打診があるだろうに)を押さえ、
表面的な言葉遊びで処理し、それが20社も30社ものコンペで
選ばれて、世の中に出ているという事実。

はい、きょう見た広告です。
山手線の中吊り2連(中吊り広告の2枚が同じクライアントで、
左右が関連する内容になっている出稿の仕方)のこれ↓。

●広告主:警視庁

●左の広告

(プレー中のスポーツ選手のアップ写真)
ゴルフ 石川 遼 選手

(キャッチフレーズ)
銃器根絶へ、フルスイング。

(サブキャッチ)
けん銃を
持つな持たすな
社会の目

●右の広告

(プレー中のスポーツ選手のアップ写真)
卓球 福原 愛 選手

(キャッチフレーズ)
薬物に、打ち勝て。

(サブキャッチ)
薬物の
甘い誘惑
立つ勇気

… ふーむ。
何十年たっても、政府は七五調がお好きかー。

「銃器根絶へ、フルスイング。」って、何すりゃいいんだよー!
「薬物に、打ち勝て。」と言われてもさ、
卓球すると打ち勝てるんですかー?

きょう見た2枚は、デザインもコピーも、ちゃんと出来ています。
きちんとしたプロが作った表現です。

でもさ、根本的なところで、こんな広告、
国民をバカにしているよ!