タイトルだけ見て、何人の方がわかるでしょう。

広告&コピーに興味がある方が覗くブログですから
(え、関係ないことばかり書いている!?)
土屋さんのことを知っている人は多いかな。

コピーライターの草分け的存在である土屋耕一氏
78歳だったそうです。

知人のコピーライターさんが、
私の過去記事にくれたコメントで、お昼すぎに知りました。

明治製菓、伊勢丹、資生堂、キッコーマン …
名作コピーは数知れず。

書籍『土屋耕一全仕事』 広告批評 別冊(1984)から、
好きなコピーを抜き書きすると:

■伊勢丹
・ なぜ年齢をきくの
・ あ、風がかわったみたい
・ ああ、スポーツの空気だ。
・ 続けることがスポーツだ。
・ 女の記録は、やがて、男を抜くかもしれない。
・ 太るのもいいかなあ、夏は。
・ 肩のチカラをぬくと、夏
・ 抱きつかれる用意をして 彼女に贈るハンドバック
・ ミラノとパリの間は15歩になりました。
・ 印度の印象
・ かるく・あかるく・あるく・はる

■資生堂
・午前中のような気分で、一日を過ごした。インウイの夏
・女性の美しさは、都市の一部分です。インウイ
・ドアをあけておくには危険な香りだと思います。インウイ
(↑ クルマのウインドウごしに外国人女性)
・一歩、前へ出る美しさ。インウイ

… きりがありません。
ふー、すごい才能。それでいて、なんという軽妙さ!

ちなみに、土屋さんのコピーは、
わざと句点「。」をつけないものが多いです。
コピーライターは、つい“コピーらしく”句点をつけがちですが、
土屋さんは(若いころ勤めた資生堂の影響でしょうか)
句点にもこだわりました。

ついでに、私が「駆け出しコピーライター」の頃の思い出を、
土屋耕一さんへの弔辞に書かせていただきます。

先輩が、土屋さんのインウイの広告を見て、
「いいコピーだなー。こういうのをコピーライターと
言うんだよ、川島!」

<彼女に声をかける、粋な 〜〜〜 を、いくつ思いつきますか。
ただし、彼女の香りは、インウイです。>

「この、〜 の部分、何だと思う。」

私「ことば、台詞」 うーん「言い方」ですか?

答えは:
<彼女に声をかける、粋な言い回しを、いくつ思いつきますか。
ただし、彼女の香りは、インウイです。>

「言い回し」かぁ!

いまでも心に残る一瞬です。

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【べんきょうENGLISH】 ※本文とは関係ない場合があります

It is bad preaching to deaf ears .

つんぼに説教するのはばかげている。
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