「濃い味 ←→ 薄い味」の話題を続けます。
(え、食べ飽きましたか? なーんて 数少ない読者を意識。)

きょうは「仕事=広告表現」にしぼって書きます。

クライアントさんによっては
「飾りをつけること」を「工夫すること」だと思っている。

例えば、白い紙の上に、



白い紙です



と、スミ文字(黒)のゴシック体で置くだけで美しく、
十分意図が伝わる場合でも、

【白い紙です】 <<白い紙です>> 白い紙です!!

と、してみたり、
斜めにする、線を引く、カラーのグラデーションをかける、
丸で囲む、白い紙自体に模様を入れる etc.

それが、「金のとれるプロの技」らしいデザインで、
そうしないと
「なんかいまいち」「ただ置いただけ」と言われてしまう。

まわりの余白に意味があり、
“その位置”に的確な大きさで置いているバランスも
プロのつもりなのですが。

なんでも「加えていくこと」なら安心できて、
「捨てていくこと、しぼっていくこと、集中すること」は
怖いのかもしれません。

シンプルな緊張感。 ← きざですね(汗)

よく、クライアントさんの言い分に、
「消費者も派手なほうが見る。クリエイターの
ひとりよがりでシンプルにしても成果がない」
というものがありますが、見るほうも飾り付けばかりを
求めているわけではない。(と私は思う。)

おっしゃっている気持ちはわかるし、
制作者の力量不足や手抜きで、ただの
足りないデザインになったりすることも多々あるので、
簡単には言えませんが。

デザインや広告の、永遠の課題です。

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【べんきょうENGLISH】 ※本文とは関係ない場合があります

I can feel what you say ,
even though I don’t understand it .

(正確に)理解できませんが、
あなたの言うことはなんとなくわかります。