期待した私が悪かったのでしょう。
サディスティック・ミカ・バンドのCD
『NARKISSOS』 (初回限定盤)(DVD付)

メンバーの年齢からすれば娘世代の「木村カエラ」を
要した再々結成サディスティック・ミカ・バンド。
木村という人選は「なるほど!」と思うはまりぐあい!
CDを聞いてしまった今でも、そう思います。

しかし、

その昔、黒船をほぼ発売日に買い、
ロンドン公演(ロキシーミュージックの前座として→
その後ミカバンドは即解散)の送別コンサートである
「神田共立講堂ライブ」を客席で見た者としては、
そして「大好きなミュージシャン」が高橋幸宏である
者としては…。

「ミカ」だって全曲ボーカルをとっていたわけではないし、
曲の“バラエティー”もミカバンドらしさだけれど、
バンドとしての一体感・イキオイはまるでない。

おおむね、「Cacaoさん」の意見に同意!

木村のボーカルもおとなしく、いい子すぎる
(キャッチーではない)。その点だけは「Cacaoさん」と
趣味の違いか、年齢の違いか!?
>初代のミカさんは、やっぱり、少し色っぽいヴォーカルで
>素敵。でも、私はリアルタイムではないこともあって、
>カエラ嬢の切れの良い声の方が好きかな。(Cacaoブログより)

いちばんワクワクしたのは、
「CDの初回特典として付いている」DVDの映像。
『タイムマシーンにお願い』はもちろん、CD一曲目の
『Big-Bang,Bang』も映像付きだとノリがより伝わってくる。

キリンラガーのCMに「お、おーっ」と声をあげた
(← 恥ずかしいくらいの商品リアルターゲット!)私は、
結局「新しい」ミカバンドに何を期待したのか。

映像で、なつかしの顔ぶれの「ミカバンドらしさ」を
楽しんだあとは、腕利きミュージシャンの
新しい「オムニバスアルバム」として
楽しむことにしましょう。

それなら、そんなに悪くない(かな)。
全曲、幸宏の生ドラムだし。

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【英文アトランダム】 The best wine has its lees.

上酒にも澱(おり)がある。≒ 玉に瑕(きず)。