何か仕事で企画(アイデア)をしぼり出さなければ
ならない時、2〜3週間じっくり‥という場合もありますが、
「瞬時に」出さなければならないことがあります。

当然、細部までの組み立てや、練(ね)る行為には
時間が必要ですし、“その場の思いつき” が、文字通り
“ただの思いつきの浅い考え”に終わる場合もある。

でもね、資料をじっくり読み込んだり、
マーケティングの専門家の分析を聞いたりする前に、
「瞬間に出すアイデア」が、案外まとをえていることも少なくない。

よく会社のメンバーに言うのは、
「たとえ初回の打ち合わせでも、手ぶらでのぞむな!」ということ。

たとえば、広告会社(代理店)の方から夕方電話があって、
「チョコレートの広告を急に頼まれたんだけど‥。
相談したいので、明日 朝一でうかがっていいですか」
と電話があったとする。
さて、その当日の打ち合わせに「どんな仕事なんですかー?」と、
白紙の紙とペンだけ用意してお客様を迎えるのか
(まさに「白紙」!!)
「最近の高級チョコレートはすごいみたいですねぇ、
インターネットで見てびっくりしました」という知識を
仕入れたうえでのぞむのか。

へんな先入観はいけないけれど、どんなに時間がなくとも
「瞬時の準備」はできると思うのですよ。
極端な話し、会議に出る目的意識が明確なら、
直前に手近にある「今日の朝刊」をめくっただけで
「日経平均株価が5年ぶり1万5000円台の記事があるけれど、
アピール商品の売れ行きをグラフで表すのもいいかな」とか、
「通信販売の広告が載ってるけれど、記事風の広告もありえるか」
とか、競合の広告を見かけたので切り取っていくとか‥。

たとえ、その思いつきが会議で却下されたとしても、
「ブレストを活性化する」意味や、
「そのアイデアは、はっきり<なし>とわかる」だけでも、
有意義です。

ちょっと前、このブログで
「会議でなーんにも話さない人がいる。出る意味ないじゃん」と
書いたのと同じで、
「準備(ネタの仕入れ)もせずに会議にのぞむな!
たとえ10分でも企画はできる。」

若いころ(代理店勤めの時代)、それをたたきこんでくれた
上司に感謝しています。

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【英文アトランダム】Make bay while the sun shines.

太陽の照っているうちに干し草を作れ。≒ 思い立ったが吉日。