会議をしていると、会話が空中を飛び交います。
あるいは、「‥‥‥(沈黙)」が、もやもや漂います。
そうした中、私が心がけているのは
(同時に、スタッフにも指導しているのは)
「仮にでも」定着させるということ。
一言でいえば、「紙に書け! 描け!」
「注目できるものをテーブルに置け!」
真っ白な紙が、机に置かれる。
たとえば、そこに「カエル」の絵をへなへな〜と描いて、
「カエルがいますよねぇ」と言う。
すると、「カエルじゃないでしょ、犬ならわかるけど」と
言う人が出ます。
ほら、やっと具体的な話になってきた!
あるいは、「今朝の新聞で見た広告ですが」と置く。
で、なんやかんや、雑談が始まる。
ブレスト(ブレーンストーミング)の鉄則で言われる、
「会話を限定しない」「自由な発想で討議する」は正論ですが、
誰も何も定着せず、空中戦のまま会議を終えては、
何も進みません(少なくとも、次回への「宿題」は明確にすべき)。
そんなわけで、「紙に注目させろ」
「司会役になれ」(手元=自分に注目させろ)というのが私の方針。
それができるのがディレクター。
自分でメモもとらず、最後に「あ、その紙ください」というのは、
よほど「できた」お偉いさんか、二流のクリエイター。
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【英文アトランダム】 In prosperity think of adversity.
順境にありては、逆境を思え。