上石神井の小さな広告屋から

旧名『表参道の小さな広告屋から』: 表参道で1997年にスタートした(株)リプル:RIPPLE Inc. Tokyo Creative Agencyは、 2016年初頭から川島のホーム・オフィス「練馬区 上石神井(かみしゃくじい)」へ。

物語のあるパンフレットを。

いわゆるA4ペラ(A4サイズの表、ないし表裏)では、
いかにもチラシの形体なのに、
それを3つに折って表紙や中ページを作ると
(印刷用語で「巻き三つ」まきみつ、「片観音」かたかんのん)
パンフレットぽくなります。

なぜかねー、と年下のコピーライターさんに話したら
「1枚のペラでは、平坦な解説になりがちだけど、
折ってページ構成ができることで、
物語が生まれるからじゃないですかね」と。

なるほどー。

まず表紙で対面し、開き、
中扉で「つかみ」となるイントロを語る。
さらに中面で、詳細を紹介する等
一瞬のことだけど「次は何」という期待感や、
「起承転結」を演出できる。

では1枚のチラシや広告の場合は?

文字の置きどころや余白、そしてコピーの語り口などで
その流れや変化を作り出しています。

小説のような意味での「物語」ではなく、
読み手に興味をもたせ、引き込む「物語性」。
そうしたものが広告・販促物には必須で、
コピーライターの力量とデザイナーの感覚が試される。

なぜ私が「びっしりで一方的な解説ばかり」の
ツールを作りたくないか(=ご提案しないか)。

腑に落ちた会話だったので、ご紹介。

イラストのプレゼンは難しい。

イラスト(イラストレーターの起用と、その描画タッチ)を
プレゼンするのに毎回苦労します。

クライアントさんに提案し、了解を得るにあたって…

写真なら、例えば
「太陽がまぶしい草原に、女性が立っていて、
カメラが引いてわーっと広い感じで」
なんてしゃべるだけで想像できるし、
カンプ(デザイン試作)も、草原の写真と
適当な女性モデルの合成レベルでも
(その細部や空気感はともかく)理解してもらえて、
担当者が上司にも説明できる。

たまーに、本番制作のあとで
「カンプの女性の、ショートカットの髪型が
好きだったのに」なんて言い出す人がいますが!

しかし、イラスト(絵画)というのは、
鉛筆書きのような線画から、こってり色をつけたものまで、
さまざまな表現があるので、ひとそれぞれ好き嫌いが大きい。

さらに、よほど広告づくりに慣れたクライアントでないと、
下書きを見て本番が想像できない。
イラストレーターの「過去の似たようなタッチ」の
見本を見せてもピンとこない。

クライアントさんから「面白いシーンとは思うけど、
絵柄がさっぱりしすぎて、いまいち」とか。
「上司のOKが出ませんでしたー」とか。
おいおい、細部がまだだし、ちゃんと色をつけてないって!
「仮」って言いましたよねー。

けっきょく、ラフなプレゼンで、あとは任せていただくか、
「ほとんど本番」で描いてお見せするしかない。

本番に近く描いてもらって通らない(没になる)、
ないし大幅変更になった時のすまなさ(汗)。

まぁ、イラストレーターさんもパソコン作業が増えたので、
20年、30年前より「描き直し」は少し融通が効きますが。

きょう描いてもらったイラスト。
来週のプレゼンで通りますよーーーにっ。

やたら大勢で集まってもさ。

広告制作の零細企業という立場なのに、
「広告代理店との仕事は好きじゃない、特に大手は」
なーんて公言しているもので…

最近のお仕事はほとんどが直(ちょく)。
代理店さんなしで、クライアントさん直接がメインです。

そのかわり、「大手クライアント → 大手代理店 →
我が社」というビッグ案件は少ない。

世の中で目立つような仕事には関われませんけど、
それが私の身の丈と特徴だし、良いと思っています。

昨今の「働き方改革」でも取り上げられているように、
「クライアントの顔が見えない下請け仕事」じゃ、
こちらの(アイデアや進め方の)裁量や存在感は小さくなる。

もちろん、大手の代理店(及び社員の多い制作会社)が
「マンツーマンでびったりくっつかないと」
大きな仕事が成り立たない事情もわかります。

同じようなことを
フリーランスの女性デザイナーさんに話したら、

「代理店と会議すると、
トランプカードのように名刺ばっかり増えて。
覚えられないし2度と会わない人もいて。」と笑っていました。

会議中、ひとこともしゃべらない人もいるしねー。

そんな会議事情も、効率化の要請や、
働き方への問題意識で、少しは変わってきているのでしょうか?

怖いもの見たさに、大手代理店、行ってみるか。
(あ、呼ばれませんね!)

行けなかった大貫妙子が。

妻と私がふたりとも好きで聴くミュージシャンは、
そう多くありません。

例外は、大貫妙子さん。

CDを買い、東京公演の一日は必ず行きます。

そんななか、8年前の2009年11月
「アコースティック編成に一旦区切りをつける
終了コンサート」には行けなかった。

なぜなら私が、間違って
大阪公演のチケットを買ってしまったから!(後述)

しかし、その東京公演の模様は、
のちほどDVD化されました。

そして、昨年2016年12月
「ソロデビュー40周年を記念した、
初のシンフォニックコンサート」も見逃した。

その日、妻が体調不良で、
私もなんかひとりだけだと寂しいのでやめ。

そ、そうしたら、このコンサートもDVDが発売されて、
本日 我が家に到着!

ソロ映像は、3本しか発売されていない大貫さん。

大貫さんの長いキャリアでも(販売映像に残すほど)
エポックなコンサートに2度行けず、
そのぶんDVDで見られる幸運。

家でゆっくり、何回もお楽しみくださいってことかな。

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関連記事:
だ、大ショックです。大貫妙子。2009/11/03

渡したくなるパンフレット。

クライアントさんに
パンフレットのアイデアラフ(試作)をお見せして、

「これなら渡したくなります!」と

言っていただけました。

ほっ。プレゼン成功!

その冊子に、
伝えたい内容が過不足なく盛り込まれているか、
デザインが良いかはもちろん、

会社案内、ブランドブックなど、
特に「人柄&企業柄」を伝えるものは

「本人(社長や社員)が渡したくなるか」が大切。

製品の具体的解説用のパンフレットは、
読みやすく、わかりやすく作ってあれば、
そう問題はありません。

しかし、初対面の方に「我が社はこんな会社で…」と
渡すものは、
「押し付けがましくなく」「でも会社の魅力がわかる」
バランスが難しい。

完成して、

「人に渡したくなります」
「説明がしやすいです」
「話してて、ワクワクします」
「御社らしいパンフレットですねー、と言われました」

なんて反応がある時は大成功。

クライアントさんが渡したくなるパンフ。
それは、渡された方も見たくなるパンフ。

ピアニストのようにエンターキー!

カフェの、数席隣の男性がうるさい。
パソコン・キーボードの打鍵がうるさい。

特に「エンター」キー。

打つたび、「パシーン」「パシーン」と響く。

パシパシパシ、パシーン=エンター!
パシパシパシ、パシーン=エンター!

まるで、ピアニストがフィニッシュで、
高らかに手を振り上げるがごとく。

足で「トントントン」とリズムもとっているぞ。

名曲が書けているんだろうなー。

パシパシ、パシパシ … パッシーーーン!!!

私もいろんなところで打鍵しているので、
他人のことはあまり言えませんけど。

カフェで演奏会はやめよう(笑)。

靴紐、きゅっ。

靴紐(くつひも)の結び目は、毎回 ほどき、結びます。

革靴でもスニーカーでも。
結んだまま脱ぎ着はしない。

靴を脱ぐ形式のデザイン事務所におじゃまする時など、
「川島さんはきちんとしてますねー」と言われたことが
何度かあって。

うーん、「きちんとした人」が
おおむね私のキャラクターなんでしょうね。
そして、その象徴「靴紐をいちいち丁寧に結ぶ人」(笑)。

ずぼっと脱ぎ着していたこともあるのですが、
10年くらい前かなー、
「姿勢や歩き方」を意識した頃に
「靴のフィット」の話を読んで。

きゅっと「足の甲」をしぼる大切さ。
実際、気持ちがいいしね。歩きやすい。

まぁ実際は、ひもの先っぽを結ぶだけですけど。
(うわべの几帳面!)

きょうも「靴紐、きゅっ。」

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関連記事:
おNEW!2017/02/25
靴の減り、いびつな自分。2015/10/27

飲食店はトイレが要。

良い飲食店の基準は?

味、ボリューム、値段、立地、 雰囲気、従業員の接客、
広告等のイメージ…

いろいろあげられますけど、

私(60歳オッサン)が思うのは、
「トイレ(洗面所)への配慮。」

1)使いやすいか。
2)掃除が行き届いているか。

1)の例:接客スペースに比べて、異様にトイレが狭い店がある。
そのうえ、手を洗う洗面台も奥行きがやたら短い。
文章だと表現しづらいのですが、
両手を蛇口の下でこすり合わせると、シンクの外(手前)に
ぼとぼと水がこぼれるような狭さ。

2)の例:ペーパータオルのゴミ箱が溢れていたり、
棚にホコリが積もっていたり。備品の整理整頓もテキトー!
でも、店の売り込みポスターだけは目立つ。

トイレ(のスペースと手入れ)に気遣いのある店は、
飲食店全体の余裕やサービスも充実している。

うわべの効率だけでない「その店で過ごす」ことへの配慮。

そんな感じがするのですよ。

幸せってのはさ。

「わ〜、幸せになりてー。」

「どうしたら、幸せになるんだろう。就職も大変だし。」

と、たまたまカフェで隣りに座っている
リクルートスーツを着た「女子ふたり」が話してる。

「生きてたら、ぜったい苦労のほうが多いし。」

… ふーん、ふーん。

(彼氏も就職も)「希望を2ランクくらい下げてもさー。」

…うむむ、うむむ。

「何を目的とするかだよねー。」

…お前たち! いまからこのおっさんと
飲みに行くか?

案外、簡単なことで。

ニンゲン、
いろいろ悩む。揺れる。試行錯誤する。

でも、解決してみれば、
ないし、解答(のようなもの)がわかってみれば、

あんがい簡単。
なーんだ、これで良かったのね! となる。

仕事や会社が「うまく流れる、儲かる」仕組みを、
皆、必死に模索するわけですけれど、

そんなシステムも「結果は」難しいものではなく、
しごくシンプル。

う、う、う。

簡単って、難しいですねー。

十分眠れているから。

おかげさまで忙しく
(「忙しい」は良い言い方ではないですね)
「充実した」日々を過ごしています。

いろいろご依頼を受け、
いろいろ企画制作している中でも、
毎日7〜8時間は寝ている。

睡眠、大切ですよね。
これを切り詰めだしたら、それこそ切りがない!

「眠る間もおしむ」ほどの仕事なら、断ったほうがいい。
ないし、やり方を考え直さなければいけない。

十分、頭と体を休めて、
クリアーな状態で(たまにクリアーじゃないけど!汗)
仕事にも生活にも対峙する。

よーし、寝るぞー!
(いやいや、まだ今晩もやることが!?)

さようなら、こんにちは。

数年お手伝いしたクライアントさんとの関係が、
もうすぐ、ふたつ終わります。

◎ひとつはWebサイトの制作。
◎ひとつはグラフィックの販促物いろいろ。

けっして喧嘩別れではありません(苦笑)。

先方が、社内の宣伝部体制や、
外部の制作会社・印刷会社等を一本化する流れの中で、
我が社も離れることになります。

ある程度の規模のクライアントさんでは、
「まとめてワンストップで頼める」会社
≒ほぼ常駐くらいに対応してくれる会社さんとの取引が
必要となります。

私の(株)リプルの場合は、
社員の総務経理女性はいますけれど、
クリエイティブは私ひとり。
外部のブレーンと「チームを結成しての」対応となります。

それで十分対応できる自負はありますが、
大会社との「スポット取引」はできても、
「トータル!まるごと!」は難しい。

例外は、私が経営コンサルティング的立場で、
「戦略面」+「一部の制作物」を担当し(割り切り)
それ以外は「クライアント側の仕切り」に任せるケース。

残念ではありますが、それが私の「身の丈」であり「課題」。

でもでも、それと入れ替わるように、
新規の会社3つ(+α)が入ってきました!

◎会員誌を含む、毎月の広報販促物の立案。
◎Webのいちコーナーを新機軸で。
◎新製品開発の訴求コンセプトから考える販促計画。

その他、いくつかのお声がけ。
ありがたいことです。

「人」も「仕事」も、別れもあれば、出会いもある。

いつか、別れた企業さんとの「再会」もね!

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Takayuki Kawashima


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日々の広告制作やビジネスについて書き連ねています。お付き合いのある方はもちろん、広告業界に興味のある一般の方も、読んでくれたらうれしいです。
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Profile
◎川島 孝之(Takayuki Kawashima): 株式会社リプル(RIPPLE Inc. Tokyo Creative Agency)代表取締役・クリエイティブディレクター・コピーライター。

◎1957年3月生まれ。早稲田大学商学部(マーケティングゼミ)を5年で卒業後、1980年第一企画(現ADK)入社。6年の勤務ののち、制作会社11年を経て、1997年(株)リプルを表参道に設立。

◎2016年1月、表参道のオフィスから、西武新宿線 上石神井(かみしゃくじい:練馬区)のホーム・オフィス体制に変更。
ブログのタイトル「表参道の小さな広告屋から」も、「表参道の小さな広告屋から→上石神井」(2016年.1月)/「上石神井の小さな広告屋から」(2017年.1月)に変更。

◎広告・販売促進に関わる企画・制作・ブランディングを、Webを含めた外部ブレーンとのチームで対応。「デザイナーだけではできないデザイン」をご提供します。

※現在の主なクライアント:ビデオリサーチ、日立化成、介護のらいふ、オークラヤ住宅、アルカダイアモンド、武蔵高等学校中学校、翻訳専門校フェロー・アカデミー 等。
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